冬になると室見川では多くのカモメ類が見られるようになります。博多の町に春を告げる室見川のシロウオ漁の梁の上にも、福岡市の鳥ユリカモメが止まり、パン屑などを与える人の周囲にはユリカモメが殺到します。
それは、室見川の近くに居を構えてから初めて見る光景でした。当然私が鳥見を始める前の事です。それまでカモメ類を見たことがあったのかどうか定かではありません。港町には住んだことがなく、冬には寒いのが嫌で、外出は避けていましたから…。
ともあれ、私とカモメ類のつきあいは、室見川の近くに越してきてからです。鳥見を始めてからも当然室見川とカモメ類の関係は切っても切れないものとなりました。
カモメ類は幼鳥から、第1回冬羽など、年齢でその羽衣が変わっていきますので、わかりやすいようで結構識別に苦労します。特に大型のセグロカモメ類は分類も諸説あり、識別がかなり難しくなります。従って、鳥見の人には、結構不人気なようで、カモメ類はわからないとか言う方も多いようです。
そんなカモメ類ですが、室見川では日本で初めてハシボソカモメという珍鳥が見られたことがあります。私が鳥見を始める以前のことなので、残念ながら見ていません。そういうことがある室見川ですので、目が離せません。
特に小田部小学校横の砂州には、多くのカモメ類が水浴びをして、羽繕いをするために集まります。多いときでその数は、1,000羽にもなろうかという数字です。また集まるカモメの種類も多いので、福岡でのカモメウォッチングには最適の場所です。そんな場所が自宅から歩いて5分程度の距離にあります。
ということで、カモメの識別を勉強しつつ、珍しいカモメが見つからないかと観察を続けてます。

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