機材遍歴

私は如何にして野鳥写真を撮ってきたか

 -コリメート法への遥かな道のり-

1.野鳥の写真を撮る
鳥見を始める前は、野鳥の写真を見てもただ単純に綺麗だ思っていただけで、どのようにして撮ったんだろうかとか、どこで撮ったんだろうかと、思いもしませんでした。また、野鳥の写真にはよくキャプションにカメラやレンズの名前や、シャッタースピードや絞り値などが並んでいて、カメラを趣味にしていなかった私には、何故そんなにこだわるの? と不思議でなりませんでした。
 
それはさておき、鳥見を始めた頃は双眼鏡も持っていなくて、目で見えれば良いじゃないかって感じでしたが、やはり遠くの鳥は無理。特に初めてカワセミを見てからと言うもの、また見たい、どこかにいないかと、目をこらすが、やはり肉眼(眼鏡はかけていますが一応肉眼)だけでは限界がある。
それで野鳥図鑑に載っていたバードウォチング入門のページを見て、8〜10倍の双眼鏡がいいとあったので、さっそく8倍の安い双眼鏡を手に入れました。
これなら遠くの鳥もちゃんと見えるぞ、と思った割には大きく見えない。それでも、今まで見えてなかった鳥が、少しずつ見えるようになりました。(そのあと10倍の同じく安い双眼鏡も購入しましたが、こちらに方が口径が小さく、暗いので、結局妹にあげてしまった。)
そうすると、何か記録を残したくなるのが人情で、発見した野鳥の写真を撮りたいと思ったのです。
でも家にあるのは3倍ズームのコンパクトカメラのみ。先のバードウォチング入門のページでも500mmが普通とあるので、これで撮るとどんな大きさになるかは、分かっていたので使用しませんでした。

それならばと、家にあるデジタル40倍68万画素の我らがスタミナHandycamに、2.0倍のカールツアイステレコンを付ければ、何と80倍!。2800mm。いそいそと室見川に持ち込み、撮ってみる。
ビデオならそこそこだけど、静止画はぜんぜんダメ。特にデジタル領域で撮ると酷い画質になる。画像をキャプチャーしてパソコンに取り込むと、これまた酷い。ちゃんと制止画取込みソフトを使えばまだ良いのだろうが、如何せん640×480のドットサイズで68万画素。昔買ったデジカメの画質から考えて、そうなるのは当然の事だったのです。

スタミナHandycamに、2.0倍のカールツアイステレコンを付けて撮影したカイツブリ。

つづく