7.第4日目 植物園〜青年公園

植物園入り口。

台湾最終日である。
6時10分起床。
この部屋ともお別れ。
サッシ窓の合わせ目下方の隙間がなんとも侘びしい。
夏はエアコン大丈夫かな?
冷蔵庫から一昨日買ったHOTホカリスエットを取り出して、冷たい方がやっぱりうまいなと、飲み干す。
この3日間思ったより鳥を見る事が出来ていない。今日は半日しかないし、再度烏來は気分がのらなかったので、市内の公園を廻る事に。
荷造りして7時半に朝食。
今朝は違うと思っていたが、やはりお粥だった。薬味は少し違っていて、昨日一番美味しくないと思ったものがなくて、ちょっと嬉しい。
今日もおかわりしたが、この朝食がついて宿泊代がいくらか高いならば、朝食抜きの方がいいと思った。
 
7時45分チェックアウト。スーツケースはフロントに預ける。
民權西路駅からMRTで小南門駅まで行く。20NT$。
今日は昨日とうってかわって良い天気だ。
博愛路を南に歩き今回は何のトラブルもなく台北植物園に。入ってすぐ右側の高木のゾーンへ。再度クロエリヒタ狙い。
しばらくするとジジっと言う鳴き声が。

ムシクイ類が枝移りしている。メボソムシクイだ。
もっと近くに来ないかと、粘ったが、だめだった。
そうこうしていると、すぐ側の木の葉の茂みががさごそと音を立てた。
2〜3mの高さに何かいる。
葉陰に緑色の…ゴシキドリだ。
どうも2羽いるようだが、なかなか全身が見られない。
光りに気をつけながら、回り込むと2羽いる事が分かった。音を立てないと、そこにいてもまったく気づかないと図鑑にも書いてあったが、本当にその通りで、多分ずいぶん前からいたのだろう。
眉斑の黒、頬の青、喉の黄、目先と喉の赤、体の緑ととてもカラフル。隣の木に移っても、なかなか全身が見える位置に出てこない。
しばらくしていると脚に足環がついている事に気づく。この植物園で繁殖した個体なのか?バンディングされたのだろう。
やはりなかなか綺麗だ。

メボソムシクイ。

シキチョウ。

ゴシキドリが飛んでしまったあと、今度はシキチョウが先日クロエリヒタキが止まった枝に来る。
翼を下げ、尾をあげたいつものポーズ。これもカノコバトと同じでプーケット以来の再会だ。しかし、ゆっくり旧交を温める間もなく飛んでしまう。
高木ゾーンを出て、開けた水辺へ。
流石に今日は平日人は少ない、といっても幼稚園児の集団が何組もやってきていた。また、立ち入り禁止区域では園芸員の作業が行われていて、やはり、気ぜわしい。
タイワンオナガが地面に降りていて、タイワンリスもいなかったので、初めてゆっくり撮らせてくれた。しかしそれ以外はいつもの鳥たち。
 
どうもお腹の調子が…。正露丸等は持ってきていたのだけれど、朝はどうもなかったので、そのまま出てきてしまった。
ガイドブックに台湾の公衆トイレには紙がないと書いてあったのを思い出す。

しかし、カメラバックを開けるとティッシュが入っていない。荷造り時にどうもスーツケースに移したようだ。
また、ガイドブックには公衆トイレの入り口には、ティッシュの自動販売機があるとも書いてあった事を思い出す。
で、トイレに行くと男性用のトイレにはやはりティッシュがなく、入り口に自動販売機が…ない。女性用のトイレの入り口には、なにやら自動販売機が…。
変態と思われないように、どうどうとその自動販売機に向かう。あれ?やっぱり、うすうすは想像していましたが…生理用品の自動販売機だった。
そこへ、おばちゃんが。万事休す!我台湾にて変態として死すか!
しかし、そのおばちゃんは、ポケットからもぞもぞと…。

戴いた貴重なティッシュペーパーには我が星座が!

青年公園入り口。

天の助けか、ポケットティッシュを取り出して、はいと手渡してくれたのでした。
十分なお礼を述べる間もなく、猫背の背中を見せて、彼女は女性トイレに入っていったのでした。う〜ん、紙は我を見捨てず!ウンもつきそうだ!
11時に近くなったので、西門から出てタクシーを拾って、ネットでオウチュウを見たとあった、南側の青年公園へ。
 
タクシーは初乗り70NT$で青年公園前に到着。
ファミリーマートがあったので、サンドイッチを買う。
実は普段からコンビニでは良くサンドイッチを買う方なのだが、台湾のコンビニではサンドイッチの種類が少なく、あるのは大抵薄いハムとチーズのサンドイッチ1種類だけ。
それでおにぎりばかり買っていたのだけれど、最後はサンドイッチも良いかなと、買う事に。
招牌火腿蛋三明治(なんて読むんだろう?)23NT$。
横断歩道を渡って、青年公園へ。

広い芝生が広がっていて、音楽堂や、競技場のような建物も遠くに見える。そして、人の多い事。音楽堂ではカラオケ大会があっているし、ここでも太極拳は盛況だ。
公園の横は商店街なのか、屋台もあってとにかく賑やか。二二八和平公園や植物園より庶民感覚があふれる公園だ。
芝生の上にあるコンクリートのベンチに腰掛けてサンドイッチを食べる事に。飲み物にはホテルの部屋に届くミネラルウォーターがあるので、全然買う必要がない。
さてと、台湾のサンドイッチはいかなお味かな?。
ハムは見た目にひからびたようなと言うか、生ハムのような感じで、そのハムの両側の白いものはマヨネーズ?
黄色いチーズはそれにしても薄い。
そして一口…う〜ん、口に広がるバタークリームの甘み!
なんだ、こりゃ?ハムの両側の白い部分はバタークリームで、黄色い薄いのは薄焼き卵だ。
決して不味くはないのだけれども、なんとも期待を裏切る、妙な味。

これが噂のサンドイッチ!

タイワンオオタカ。

商店街の方からなにやら鳥の鳴き声がする。
ビルの上に止まっているのか、盗撮とか思われないように、鳥を見ているんだぞ〜と威張って探すが見つからず。
諦めて池の方へ歩き出したら、緑色の鳥が街路樹の上を飛んでいる。
あらら、ゴシキドリだ。見やすいところに止まらないかと思ったが、建物の裏手の方へ。残念。池
に近づいて、ふと、公園中央の高い木を見たら、猛禽類が止まっていた。
慌ててスコープで覗いたらタイワンオオタカだ!
嘴の曲りが凄い!
後ろ向きなので、移動するが、他の木や枝が被って全身うまく見えるところがない。あれ、もう1羽いる。角度を変えてデジスコしていたら、飛んで西側の遠い木に止まる。番なのかな?この公園が餌場の一つなのだろう。
音楽堂では今度は胡弓のような楽器が演奏されていた。
西側から南側へ廻る。並木道のようなところで、ジッジッと鳴き声が。

メボソムシクイが高い枝を移っていく。
その先には建物があったり、工事中の区域だったりで、広い公園だ。
しかし、オウチュウには出会えない。この公園で以前繁殖していたとネットで読んだので、期待していたのだけど。
芝生にベンチがあり、そこをぐるっと囲むように並木道がある。
東の方から、黒い鳥が飛んできた。
やった、オウチュウだ。
ベンチのカップルの頭上を越えて、先の並木道の方向へ。走って直線的に追いかけたかったのだけれど、ベンチのカップルがあまりに濃密だったので、遠慮して遠回りに。
ありゃ、何処にも止まっていない。
時間は既に12時を過ぎている。
仕方ないので、とにかくオウチュウを探しながら公園出口まで進むことに。

青年公園の風景。

この日のベストショット。ゴシキドリ。

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