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烏來のシンボル、烏來爆布。
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- 6時45分起床。雨はまだ降っていなかったけれど、やはり雲が多くて昨日より空が暗い。
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- 7時になったので、ホテルの朝食を食べに、同じフロアーの食堂へ。昨日は食べていないのでちょっとだけ期待する。
- 狭い部屋にテーブルが数卓あり、もう何人かが食事を取っていた。テーブルに着くと、初日に部屋の掃除をしていたおばちゃんが又いた。なんでもやっているのか?
- 日本語でお粥です、と言いながら、お粥の入った茶碗と、薬味の入った小皿が3つ、お盆に乗せて持って来た。えっ?これだけ!それに朝食はアメリカンスタイルじゃなかった?かなりがっかり。薬味もどれもそう美味しいとは思えず、お代わりはいかがですか、と言われて、お粥のお代わりしたけれど…。
- そのおばちゃんが、これは日本でも有名ですかと、銀色の薬の包みを見せる。津村順天堂の葛根湯の袋だ。どうも厨房の人がもらったらしく、本当に風邪に効くのか知りたいとの事だった。葛根湯は漢方薬だから、台湾でも知っていて当然と思ったけれど、会社は有名で、薬も漢方としては標準のもので、体に悪いものではない。ただし、風邪に即効性があるとは言えないみたいな事を話して、納得してもらった。
- そうしたら今度は昨夕の荷物を覚えていて、三脚があったので、カメラで撮影しているのだと思ったのだろう、何の写真を撮っているのかと聞いてくる。
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- 野鳥の写真だと言ったが、「野鳥」は分からないらしく、「鳥、Bird」と言って手をバタバタさせたら、分かってくれたのか、更にプロのカメラマンかと聞いてくる。プロではないというと、怪訝そうな顔。
- どうも趣味で台湾までやってきて野鳥を撮って廻るなんて理解できなかったようだ。研究者とか言えばまだ納得してもらえたのかもしれないが、何処の大学かとか言われそうだったからやめた。
- そんな話をしていても食べ物は粥2杯なので、直ぐにすみ、7時45分にはホテルを出る。
- 烏來まではバスで行く予定だったが、雨が降りそうだったので、タクシーで行く事に。近くのホテルサンルートの前まで行くと直ぐにタクシーが拾えた。
- 今度のタクシーは交渉ではなくメーターを倒す。初乗り70NT$、烏來までのバス代と同じだ。昨日タクシー代がバス代の10倍位だったから、今度もそれくらいかと考えていたが、結局思った通り655NT$だった。
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烏來橋。
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烏來小中学校前の烏來の野鳥の看板。
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- タクシ−は南へ進む。新店付近の郊外で電線に止まるオウチュウ発見。やっとオウチュウが見られたが、ここで時間を取っては無駄と、そのまま進む。
- 山にさしかかったら雨が降ってきた。あららまずい事になった。タクシーは進む。雨は雨足を強める。8時45分に雨の中烏來のバスターミナルに到着。大きな木があって、ここでもシロガシラが元気に鳴いていた。
- 烏來はタイヤル族の住む、山間の温泉地として有名なところ。今まで何度かTVで見た事があった。これで鳥見になるのかと思いながらも、傘をさして歩き始める。烏來橋のところで電線にリュウキュウツバメが止まっていた。橋を渡って左の桶後渓沿いに進む。烏來小中学校の所から河原にカワビタキがいないかと見回すが、カワガラスを見つけただけ。対岸の木々も見ていくが、何もいない。傘だけだと、カメラバックも濡れるので、使い捨ての携帯レインコートを出して着る。テルテル坊主のような格好で、濡れた狭い舗装道路を登っていく。横を通る車からはなんと思えただろう。
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- 川沿いにずっと歩けると思っていたら、温泉宿などが川との間にあり、あまり河原を見る事が出来ない。
- 先に対岸が狭まっているところがあったので、そこまでまず行こうと進んでいると、坂道の上に川の崖下からヤマムスメの群れが出てきた。やはりタイワンオナガも一緒だ。1羽のヤマムスメが道路に降りてなにやらついばんでいる。
- こりゃ撮らねばと、どこか雨宿りできるところをと探すが何もない。仕方なく、道ばたにバックを降ろして、デジスコをセットしようとするが、雨に濡れないようにしているうちに、道路から崖下の木へ飛んでしまった。
- 坂の上まで行ってみるけれど、しばらく枝移りする様は見えたが、写真を撮るチャンスもなく、群れは姿を消す。
- 雨が降っているので、どうしようもない。
- そこでしばらく対岸を見ながら待ってみる事に。車が雨を跳ね上げて横を通過する。ベニサンショウクイやヒゴロモ等の赤い鳥を期待したのだけれど…。雨はやみそうになく、鳥見メインをやめて観光にスイッチ。
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噂の照る照る坊主。
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トロッコ列車の烏來駅
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- 烏來橋まで戻り、今度は南勢渓沿いに。
- 食堂やお土産屋、温泉施設などが並ぶ通りを観光客がいっぱい歩いている。観光バスでやってきたツアー客もいる。
- 烏來風景特定區管理所のゲートを潜り、覧勝大橋を渡ると、トロッコ列車の駅が見えたので、さっそくトロッコ列車に乗る事に。
- 日本統治時代に山林の木材搬出用に作られた軌道で、現在残っているのは烏來だけと日本語パンフレットに書いてある。観光客用に椅子を取り付けて乗せ始めたのが最初で、1974年までは約2kmの山道を人が押して登るという、人力だったとか。1両に4人が乗る小さなトロッコ。それを2両連結くらいで走る。
- 団体観光客に順番を飛ばされながら、やっとのことで乗車。烏來滝まで片道50NT$。結構スピード感がある。
- 終点に着くと烏來瀑布が見えた。
- 高さ82mの三段の滝。しかし、雨の中観光客も、駅舎から歩き出す人が少なく、お土産屋もタイヤル族の民族舞踏を見せてくれる所も人影まばら。
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- 滝周辺を双眼鏡で眺めるが、鳥の姿は全くなし。
- 天気が良ければ滝の風景も違って見えたのだろうけれど、寂しい水墨画だった。
- そこここにタイヤル族の意匠なのか、人の顔を表したものが書いてある、トーテムポールに似ているなとも思った。
- 帰りは歩いて戻る事に。
- 周囲に目を配り、耳を澄ませながら歩いていくと、左手にトロッコ列車の線路下に木造の雨宿りできるところが。その横の沢からなにやら変な声が。
- 階段を上がって、椅子に荷物を降ろし、横の沢の、声のする方向をじっと見る。
- 角度を変えて何度も見るが姿が分からない。これは鳥ではなく、もしかしたらカエル?
- 逆側の沢も見るが同様。小鳥が線路上に飛ぶ姿が一瞬見えたが、どうもそれが鳴いていたとは思えなかった。結局正体は分からないままで、さらに下る。
- 烏來駅近くまで来たら、線路側の林にヤマムスメとタイワンオナガの群れ。電線にも止まる。
- カメラカメラと思っているが、雨に濡れそうで、どこにカメラバック降ろそうと考えているうちに、あ〜あ、結局、崖下の林に消えるまで、見るだけだった。本当についてない。そんな、バタバタしている私の横を、何も知らない観光客は通り過ぎていくのであった。
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- 管理所のゲートまで戻る。
- トイレに入り、ちょっと休憩。雨の中歩き回っていると、やはり疲れる。そこへいい匂い。
- 来た時にも、ゲートのところで屋台で焼き鳥を焼いているのが気になっていた。
- 通り過ぎようとしたけれどやっぱり後ろ髪引かれる。
- 何人かが傘をさしたまま食べている。
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屋台の「スパイシー」焼き鳥!
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お昼ご飯。
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- う〜ん、こりゃ食べなければと、戻って屋台の前に。
- 四つ身とシシトウが串に刺してあるのを1本頼む。「スパイシー?」と聞かれたので、「OK!」というと、唐辛子をパッパッパ。30NT$(約90円)。鶏肉はもちもちと、そしてスパイシーがなかなか美味しかった。
- その後、どこかの店で昼食をと思って左右を見回す。
- 地元の山菜を使った料理を出す店や川エビの天ぷらの店などが多いが、料理も値段もイマイチ。
- 台湾は日本に比べて物価は安いけれど、観光地などでの価格は、日本の通常の価格と大差ない気がした。
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- 烏來橋まで戻り、ファミリーマートでタバコ(マルボロ)とおにぎりを買う。おにぎりは北海道鮭という文字が読める、シャケのおにぎりにした。
- 台湾のコンビニではタバコは陳列しておらず、カウンターの後の扉に商品名と金額が表示してあって、注文すると扉を開けて出すシステム。
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- 日本より嫌煙度合いが強いようで、パッケージは見るも無惨な写真付き。福岡空港で買った免税のKENTを持ってくるのを忘れていなければ、決して買わない代物だった。
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- 再度烏來橋を渡って左折し、桶後渓沿いに進む。
- 少し雨が小降りになる。これなら写真撮れるかもと思っていたら、右手の林に鳥の群の姿。近づくとクロヒヨドリの群だった。荷物を倉庫の軒下に置いて、傘をさしかけながらデジスコする。
- 暗いけれど、やっとどうにか烏來でも鳥が撮れた。ほっとしながら、ちょっと日本のシャケのおにぎりとは違うなと、思いながらおにぎりを食べる。
- 後はメジロ、ジョウビタキ、シロガシラ。
- 雨がやんで右手の山の上にはヒメアマツバメの群れが飛び回っている。タイワンオオタカと思われる猛禽も飛んでいた。
- このまま雨がやむかと思っていたら、再度降り出したので、もう諦めて台北に戻る事に。
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烏來初撮りのクロヒヨドリ。
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烏來バスターミナル。
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- 屋根のある木造のバスターミナルへ行くと、2〜30人の人がバス待ちしていた。
- 天気が悪いので早めに帰る人も多いのか?台北行きのバスは13時43分発。70NT$。直ぐに出る。
- バスの中では疲れもあって、ウトウトと。
- 新店辺りで起きて、路線図と風景を見比べて、雨天の台湾の街を楽しむ。中正祈念堂ではカササギが飛んでいるのが見られた他は、鳥は少ない。
- 14時50分終点台北車站で降り、すぐ側の二二八和平公園へ。
- 台北市内は雨が降っていなかったのか、少なかったのか、地面が濡れていない。
- 平日だからか、天気が悪いからか、公園には昨日に比べると人影は多くない。
- 南側の芝生のところでタイワンオナガがタイワンリスと争っていた。タイワンリスに餌をやる人も結構いた。
- あと、人気のない場所でズグロミゾゴイの若い個体がじっとしているのを見つけた。この羽衣は初めてだったので、結構嬉しくなる。あとはおなじみの鳥だけだった。
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- 16時になったので、ホテルへ戻る事に。MRTで台湾醫院駅から民權西路駅へ、20NT$。
- お昼はおにぎり1個だけだったので、駅を降りてマクドナルドに寄る。
- ベーコンレタスバーガーとマックチキンを2個、157NT$(約470円)。少し安いくらいかな?スマイルの料金は分からず。
- 16時25分ホテル着。
- 昨日の残りのビールとハンバーガーを食べて、ベットに横になる。流石に疲れた。
- 18時過ぎに起き、食事をどうしようかと考える。
- とにかく外へ。北側へ歩いていくとセブンイレブンがあったので、結局今夜もコンビニ食。カップみそ汁に、おにぎり、そしてまたビール。
- 台湾も残すところあと1日。
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今夜のビール。
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この日のベストショット。ズグロミゾゴイの第1回冬羽。
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