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陽明公園の王陽明の像
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- 博愛路の出口の小南門駅からMRTに乗り、西門で乗り換えて台北車站駅下車、20NT$。公園路方面に出て陽明山行きバス停へ。
- 12時過ぎに着くと、先客が2、3いて、陽明山行きのバス停には貸し切りバスのようなものが止まっている。時刻表を見ると15分発のバスがある。そこでバス代はおつりが出ない事を思いだし、ダッシュで近くのセブンイレブンへ。
- おにぎりを一個買って戻ると、直ぐに陽明山と書いたバスがやってくる。やってくるが隣のバス停に止まって、運転手がごそごそしている。時間にならないと乗せないのかな?と思っていたら、15分になっても気配がない。7〜8人になっていたバス待ち客もヒソヒソ。日本人のカップルがいたが、とまどいの表情。
- 運転手がバスから降りてきて、タバコを吸い始め、一人の女性が近づいていって、なにやら話したかと思うと、乗ってしまった。それでも、現地の人と思われる他の人達は動かない。どうしようかと思いながら、意を決して、ガイドブック片手に運転手に近づき、このバスは陽明山へ行くのかと聞くと。ガイドブックを取り上げてしげしげと見て、なにやら思案中。地図も漢字で書いてあるので直ぐに返事できそうなのに。そうすると國際大旅館を指して、ここには止まると教えてくれたので、乗って良いかと言うと、OKとの事。そうすると、次々に待っていた人達も乗り込んできた。
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- 運賃は先払いで、運転手がバスに戻ったので払おうとしたら、「スースウウー」と早口で言われて、全く分からなかった。手でも使ってくれたらわかり安いのだけど…と思っていたら、近くの人が45だと日本語で教えてくれた。ほったしたら、細かいので45NT$がない。結局50NT$払う事に。これならコンビニに行く必要はなかったような…。
- バスは12時30分発の便だったらしく、30分丁度に出発。しかし、15分のバスはどうなったの?
- さて、陽明山。ヤマムスメやキンバトを見たという事がネットにあったが、それが陽明山のどこなのか皆目見当がつかない。従って何処で降りて、何処へ行けばいいのかも皆目見当がつかない。
- バスの中でも次のバス停は何処だとかアナウンスがあるわけが無く、う〜ん困った。30分以上走って道は山へどんどん登っていく。所々で降りていく人も。必死で地図片手に、車窓から陽明山のここいう場所ではないかと探す。と、また、人が降りようとする。ん?陽明山旅客服務中心(陽明山ビジターセンター)という文字が見えたので、ここだとばかりに降りる。降りる時には、料金を払った時にもらう、行き先の札を渡す。
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陽明山までのバスチケット。
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陽明山のシンボル紗帽山。
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- さて、どうにか陽明山である、ビジターセンターの建物があり、軽食堂やトイレが見えた。
- 13時40分。太陽は高く、空は青い。まあ、どうにかなる、多分、と思いながら、理由は無いのだけどとにかく陽明公園に行ってみようと思う。
- しかし、どうも陽明山と烏來の位置を逆に覚えていて、台北の北にある陽明山には南から登っているはずなの、北から登ってきたという気になっていて、公園にはもっと登らないといけないと、車道脇の林内の自然遊歩道を昇り始める。
- 結構行き交う人が多い。所々に登山道入り口とかの看板がある。そこを黙々と歩くが、まったく鳥の気配がない。
- やっと休憩できる場所があり、そこにあった地図を見て、ガイドブックの地図と照らし合わせて、やっと間違いに気づく。
- あ〜あと、ため息をつきながら、公園は下りになるのでまあ良いかと下り始める。
- ビジターセンター迄戻り、そこを過ぎてしばらく行くと、開けた場所に出た。
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- チョウが草地を飛んでいた。そこになにやら聞き覚えのある声が東側の山の上空から聞こえてきた。カンムリワシだ。
- カメラを出そうと、三脚を置くために、脚を広げようとしたら、右の小指を思いっきり挟んでしまった。
- ぐぎゃ!
- 血がこぼれてきた。なんでこうなるの!と地団駄踏みたかったけれど、小指を口にくわえて、血を止めながら、左手で一眼を取り出す。
- どうにか、小指を口にくわえたままカメラを右手に持って、どうにか写真を撮る。ついていない日には本当にとことんついていないのだと思う。しかし、これで今日三回目のついていない事なので、これからは運が向いてくるかなと前向きに思う事に。
- さらに下っていくと、なにやら鳴き交わすような鳴き声が。タイワンリスかな?と思いながらもじっと目を凝らす。そしてタイワンリスが姿を現す。そんな事が2回3回。で、もう何にもいないやと思っていたら、直ぐ近くの木の枝からカンムリワシが飛びたつ有様。トホホです。
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血を止めながら撮ったカンムリワシ。
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これが噂のHotポカリだ!
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- バスセンターの所から左へ進み、陽明公園方面に。
- まだ1km以上ある。これで陽明公園がハズレだったら、浮かばれないなと、どうにか小指の血も止まったので、絆創膏を貼りながら思う。
- 途中クロヒヨドリの群れが離れた木に止まっているのが見えたくらいで、鳥も少ない。
- 公園着は14時40分、結局1時間以上ロスした事になる。そして公園は家族連れ客だらけ。そこここでメジロが鳴いていて、カノコバトが飛んでいく。流石に喉が渇いたし、冷たいものが欲しかった。
- 自動販売機にポカリスエットがあったので買って飲む事に。10NT$硬貨を2枚入れて、ボタンを押す。
- ガララガラ。しゃがみながら受け取り口に手を伸ばす。
- アチッ!?。あれ?なんだ!
- 引っ込めた手を再度伸ばす。ありゃりゃ、なんだこりゃあ、熱いじゃないか。受け取り口が熱いのではなく、ボカリスエットの缶自体が熱いのだ。
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- なんだこりゃと、販売機のサンプルを確認すると、ポカリスエットが2缶並んでいて、そのどちらの下にも無惨にも確信的にも「HOT」あった。2段になったサンプルの上の段は全て「COLD」で、下の段は全て「HOT」。そして、事もあろうか、上の段にはポカリスエットは無い。まだついていない事は続いていた。もう笑うしかないけれど、この良い天気に、汗をかいて、今まで聞いた事もないホットポカリを飲まなきゃいけないのか?ということでポカリはバックに入れて、今度はよく確かめて紙パックの冷たいレモンティー15NT$を購入。やっとひとごごちつく。
- しかし、梅のような花樹が植えてある中に王陽明の像があり、子供は走り、人々は笑い、私は外したなと確信した。周囲を見回すと、山際の方に川が流れているようだったので、そちらへ。大きな木のがあり、コンクリート製のベンチやテーブルもあったので、そこで休む事に。シロハラの鳴き声が対岸の山の方からしてきたので、まあ、ここで少し粘って帰ろうかなと、コンビニで買ったおにぎりを食べる。
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九州風鶏飯おにぎり。
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ヤマムスメ。
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- 九州風の鶏飯とか書いてあるおにぎり25NTW$で、九州が台湾の人にどういう意味があるのか分からないけれど、普通に鶏飯のおにぎりだった。
- そうこうしていると対岸の山から複数の鳴き声が。
- 大きい鳥が…藍色に白い尾の長いのは…ヤマムスメだ。少し小さいのは…タイワンオナガもいる。ヤマムスメとタイワンオナガの混群だ。
- 今までの失望感は完全に消え失せ、慌ててデジスコの準備をする。しかし近すぎるし、止まってくれない。一眼を取り出す。今度は暗い。良いところに止まってくれてもシャッターが切れない。
- あわわ、あわわしていると、谷川を渡って、こちら側へ。目の前の木に止まる。黒い頭に目が白い。嘴の赤と藍色の翼が綺麗。今度は横の木に。あれ、タイワンリスが出てきた。観光客があげたのか落としたのか、パンのようなものを争っている。直ぐ横2mの地面に降りる。
- こちらを振り向いて、群れとともに飛び去る。
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- 放心状態になっていたら、今度は少し大きい青い鳥が目の前の木に止まる。
- 全身藍色のルリチョウだ!枝を小走りに走っていく。隣の木に移って、じっとする。暗いのでデジスコで狙う。しかし、バーン棒がないので、なかなか思うようにスコープをふれない。それでもどうにか撮ったところで飛んでしまった。
- 今までの不振が嘘のような、あっという間の数分間でした。
- どたばたと鳥を撮っていたら、何事かと人が集まってきたので、困ったなと思っていたら、タイワンリスがいたので、みなさんそちらの方が良かったみたいで、何も聞かれずじまい。それでも何か聞きたげな視線をずっと投げかけてくる人もいたが、面倒なので知らんぷり。そうこうしているうちに15時半を廻っていた。
- バスセンターまでの帰り道は、行きと違って、かなり気分が良かった。バスセンターでまたバスを待つのも面倒だなと思いながら、入っていくと、丁度タクシーが止まって、運転手が降りてきた。
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ルリチョウ。
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- こちらはヤマムスメとルリチョウが見れらて気分がいいものだから、思わず、ケチケチを忘れて、ホテルの出ている地図を手に台北市内まで行くかと尋ねると、運転手は一瞬戸惑った表情だったが、OKとの事。料金は「スーパイ」と言う(言ったと思う)。「フォーゼロゼロ」とでも言ってくれれば、直ぐに分かるのに。結局紙に書いてもらって、400NT$と分かる。バスで1時間半の距離を約1,200円だから高いとは思えないので、交渉成立。バスだと約135円だから、タクシーはざっと10倍だけど、バス代自体が凄く安いのだから。
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ホテル前の交差点。
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- タクシーの運転手は、日本語が話せないからSorryと言う。それで、先ほど彼が戸惑った表情をしたのか理由が分かった。
- 台北市内にはバス通りではなく、細い抜け道や鳥見に良さそうな谷を通っていく。夕方のラッシュ時なのでバスだとかなり時間がかかったろうと思われる。
- 途中、台北市内を一望するビューポイントで、運転手が車を止めるので、写真を撮らないかと言ってくれるが、もうめんどくさくて、そのまま行ってもらう事に。写真には撮らなかったけれど、夕日に中にかすむ台北にの街。ランドマークの台北101展望台が見える、良い景色でした。
- 16時40分にホテル前に到着。所要時間35分。バスだとバス停までの移動とバス待ち時間があるので、2時間はかかる。タクシー代も高くないので、バスよりタクシーの方がいいかなと思う。
- ホテルのフロントで鍵をもらう。
- 今までの海外旅行で鍵をもらうように「805」を「エイトオーファイヴ」と言う。フロントの女性はきょとんとしている。
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- そうしたら奥から昨日部屋の掃除をしていたおばちゃんが出てきて、「ハチマルゴゴウシツ」と日本語で言ってくれて、フロントの女性も納得。どうも台湾では英語の数字はなかなか通じない。
- 部屋で少し休んで、外へ。
- 何処で何を食べようかなと考えていたが、めんどくさくなって、牛丼を食べに吉野家へ。昔サンフランシスコでリンガーハットのチャンポンを食べた事があったが、吉牛はまだ海外経験がない。
- やはり台湾の吉野家は、日本と違って、お冷やお茶が別売り。吉野家でお茶を買いたくなかったので、牛丼だけ頼む。90NT$だから約270円。
- 店の中もカウンター席はなく、雰囲気が全く違う。
- 器はプラスティック製。しかし、丼に蓋がついていたのは、丼としては正統派。
- 味は微妙に違う気がしたが…。紅ショウガはテーブルにちゃんとあった。
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台湾吉野家の牛丼。右上が紅ショウガの入った瓶。
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今夜のビールのラインナップ。
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- 牛丼食べて、セブンイレブンで昨日買わなかったビールを探す。
- 売り場を見ると、メントスとか、ハイチュウとか、日本でも売っているお菓子の台湾製(?)のものがいろいろあった。面白かったので、お土産になると多量に買う。
- そのあと、昨日から気になっていた晶元炸鶏店とかいうファーストフードぽい唐揚げ屋で、鳥の唐揚げ2個90NT$を買う。思ったより高かく、味はぼんやりとしていて、スパイシーでもなく、う〜ん失敗。
- ビールのつまみとなって夜は更けていく。一番左のビールは少し甘くて、イマイチの味だった。アサヒの「乾杯」やキリンの「Bar
Beer」は日本にない製品。
- 明日はやはり天気が悪いとの事。南へ行けば少しは天気も良いかと、昼間の予定通り、台北南側の烏來へ行く事に。
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陽明山のベストショット。ルリチョウのデジスコショット。
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