2.第1日目 青葉公園ウトナイ

やはり早い夕暮れのウトナイサンクチュアリの駐車場。

福岡の天候は曇り。下り坂で翌日は雪になると言ってた。家人が三々五々外出した後、9時、タクシーを呼んで室見駅まで。流石にスーツケースをゴロゴロ押して15分も歩くのは、以前やった事があるが、音が凄くて、嫌になる為今回パス。地下鉄に乗り換えて、空港着。順調にチェックインをすませて、待合室に。
以前ならば真っ先にビールを飲むところだが、この時勢、2〜3時間でアルコールが抜けるとは言えず、断念。空港の楽しみが一つ減った気がする。
飛行機はかなり空席が目立った。お昼の準備をしていなかったのでお腹は空いたが、真保裕一の「ダイスをころがせ!」を読み、落語を聞いて、うとうと寝ていたら、津軽海峡だった。天候は良いようだ。といっても海の上だけど。
再度本を読んでいたら、千歳空港に着いた。曇っていた。まあ、雪さえ降っていなければ良いかなって感じ。
レンタカーカウンターへ行くが、あれ?何処のレンタカーだったかな?トヨタじゃないし、日産じゃないしとなやんで、そうだオリックスだと、カウンターの受付に名前を言うと、担当の女性がコンピュータを叩きはじめた。あれ?そういえばオリックスのホームページでジャパレンの営業所を選択して予約していたことを思い出す。すみませんねえ、まったくぼけていて。ぼけはこれからも次々に続くのであった。

レンタカー屋で滞りなくレンタカーを借りて、一路千歳市内の青葉公園へ。千歳インターへ向かう途中の右側であることは覚えていたので、降り出した雪で少し緊張しながら、車を進める。図書館の駐車場に車を止めると、あれっ?と思った。実は丁度TVで雪道の走り方みたいな番組を見たばかりで、北海道では駐車時にワイパーを窓ガラスから持ち上げると言っていたのに、どの車もそのままだったからだ。暖冬だからかな?なんて思いながら、私もそのままに。
青葉公園で鳥を見るのは初めて。図書館の駐車場付近か千歳神社の餌台付近が鳥が多いとのことだったが、駐車場周辺では鳥の声がしない。3〜40cm積もった雪に人の歩いた跡があるので、一眼を持って、その上を通って神社へ向かう。しかし、足跡の道は凍っていて、足許がおぼつかない。雪の積もった場所を歩いた方が、足許は安定した。靴は大丈夫の筈なんだけど、歩き方が悪いのか?現地の人の履き物や、歩き方がそれ以降気になったが、結局分からず。やはり慣れだろうか?

今回レンタルしたダイハツムーブ

ハシブトガラが可愛いんだけど、暗い!

神社の餌台を探すが最初分からず。葉を落とした木々にも鳥の気配がない。ありゃりゃと思っていたら、カラ類の声が次第に近くなる。その方向へ向かっていたら、ありました餌台。郵便ポストの横の餌台を見るとヒマワリの種が入れてあるのだけど、殻ばかりのような…。
それでも暫く待っているとシジュウカラがやってきて、続いてハシブトガラ。今回ハシブトガラ、ヒガラ、キバシリなどを撮ると言うのもあったので、少なからずホッとする。ホッとするがちょこまか動くので一眼でもなかなかと顔が取れない。器用に殻ばかりだと思っていた餌台の中からヒマワリを啄んでいく。今度はゴジュウガラも現れるが、こちらはまったくお手上げ。そこに「ケッ」とアカゲラが現れるが、餌台には寄らない。二兎追うものは一兎えずではないが、ハシブトガラも上手く撮れないまま、小群は去ってしまった。キバシリやヒガラには出会えなかった。
最初だから、ま、良いか!と、車に戻り、お腹も空いたのでコンビニによってウトナイに行くことに。

近くのコンビニでサンドウィッチと紅茶を買った。そこに焼きそばパンと並んでザンギパン(だったか、ザンギドッグだったか?)というのがあって、何じゃこれ?となってしまった。背割りコッペパンに鶏の唐揚げが挟んであるとしか見えないのだけど…で、原材料名を見ると、はたして鶏肉とある。やっぱ、鶏の唐揚げじゃんと思った次第。「ザンギ」ってへんなの?と思いながら駐車場で遅いお昼を食べて、一路苫小牧方面へ。
レンタカーの横を通り、前回この周辺で一番安いとの看板で給油したガソリンスタンドを通り過ぎていたら、道沿いの木の枝先にカケスの姿を発見。Uターンしてその場所へ。まだいますように祈っていたら、駐車場の奥に木のテーブルがあって、そこに食パンのようなものが山盛り。餌台になっているようで、カケスが3〜4羽とヒヨドリの群れが取り付いていた。
車の中から一眼を出してそれを撮っていたら、ツグミ、ハクセキレイ、ハシブトガラなどもやってくる。そしてアカゲラも。
九州にはアカゲラはいないし、コゲラ以外のキツツキに出会うことは少ないので、嬉しくなってしまう。

アカゲラが嬉しかった!

雪のウトナイサンクチュアリ。

ここに日暮れまでいても面白いかなと思いながらも、切り上げてウトナイへ。流石に夏とはイメージが違う。駐車場も1台だけしか止まっていなかった。鳥の声もしなくて、かなり寂しい感じ。ネイチャーセンターへ行くと残念ながらE崎さんは休みとのこと。備え付けの望遠鏡で湖面の凍結していないところに浮かぶコブハクチョウを見たり、餌台に寄ってくるシジュウカラやハシブトガラを見たりしていた。1羽黒く見えるシジュウカラがいて、一瞬イシガキシジュウカラに見えたが、ただ煤けているだけのようだ。煙突で寝たのかな?それにしても今日は一日で今まで北海道で見たハシブトガラの数を一気に超えてしまった。
駐車場に出ると、丁度陽が沈むところだった。時間は16時半。やはり1時間ほど早い。
さて少し早いけど宿へ向かうことに。苫小牧の町中は走ったことがないが、カーナビもあるし、苫小牧駅前だから、線路沿いに走れば分かるだろうと、事前に地図で確認もせずに車を出す。いつものことだけど。

ところが、国道は線路を離れてしまって、よく分からなくなってしまった。それでもこの辺かと曲がって駅を探すが、駅舎は分からないうちにホテルの方が分かってしまった。なんか調子狂うなあ〜。
そんなこんなで注意力散漫になっていたのか、立体駐車場の車の中に財布を忘れ、フロントでチェックインする時に気付く。再度車を回してもらって、財布を取り出すが、その時に係の人に駐車場の半券を渡してしまうといった失敗を繰り返す。この事は翌朝発覚するのだけど…。
しかし、空港もそうだけど。ホテルも暑い。汗が出る。部屋に入って冷たい缶ピールでホッとしていたら、トマジューさんからの電話。夕食のお誘い。このホテルでは19時半からカレーライスが無料なので、それを夕食と考えていたのだけど、一二もなくOK。
トマジューさんが車で迎えに来たので、私だけお酒飲んだら悪いなと思っていら、トマジューさんはお酒は飲まないとのこと。更に悪に気になる…が…。

初めて食べた正真正銘のシシャモ。

一緒に行ったのは居酒屋。トマジューさんが北海道らしいもをと、いろいろと注文してくれる。例の「ザンギ」や、エイの煮付けの「カスベ」や、鱈の白子の天ぷらなど。帰って調べると北海道では「ザンギ」は醤油、ニンニク、ショウガに漬けた鶏肉の唐揚げで、只の「鶏の唐揚げ」は塩コショウのみのものを指すとあった。ということは私の家では普通に「ザンギ」を作っていると言うことだ。また「シシャモ」も初めて食べました。福岡で普通に食べる所謂シシャモのカラフトシシャモ(それも大半は輸入のもの)であって、種が違い、本当の「シシャモ」は世界でも北海道南部の太平洋沿岸でしか獲れないと言う貴重なもの。そのお味も格別かと思いきや、トマジューさんが言うとおり、(あくまで)子持ちじゃなかった「シシャモ」は、たいして…だった。子持ちカラフィトシシャモを食べ慣れているからかな〜?
トマジューさんに送ってもらって20時半にはホテルに戻る。
トダニさんから激励のお電話が入る。忘年会からこっち、会っていないのに、北海道で電話を受けるとは変な感じもするが、兎に角激励を受けた。頑張らねば。ん?何を?
その後「ダイスをころがせ!」の続きを読み出したら、眠くなったので、23時頃寝たが、興奮していたのか、1時過ぎには起きてしまって、再度2時に寝る。部屋の空気が乾燥していて喉が痛かった。

この日のベストショット。ミヤマカケス。多分国内で見るのは初めて。

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