野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.12 No.27
2012年09月30日発行
発行:室見川の野鳥

ハチクマの渡り見ました!
鳥類目録第7版は大改訂です!
ハチクマ♀幼鳥。大瀬崎での渡りは幼鳥が多く見られました。

長崎五島の大瀬崎でハチクマの渡りを見ることが出来ました。また、遅ればせながら日本鳥類目録第7版を手に入れました。
 
本州を南下して福岡を通過したハチクマの群れは、五島福江島の大瀬崎から東シナ海へ飛び出して中国大陸へ渡っていきます。そんな大瀬崎には、全国から猛禽ファンが集まっていました。朝から夕方まで空を見上げて、渡り数をカウントする人、写真を撮る人、話しに夢中な人。様々な人がいましたが、ハチクマがやってくると皆一斉にそちらへ集中です。仕事で五島へ入っていたので、午前中の飛び出しは見ることが出来なかったのですが、それでもあとから通過して渡っていくものや、渡りを止めて戻ってくるものなどが見ることが出来ました。見たのは幼鳥の頻度が高かったです。ハチクマの他にはチゴハヤブサも渡っていて、成幼ともに見ることが出来ました。
 
大瀬崎にはギンヤンマが多く飛んでいて、それを捕っているのかアマツバメ類が沢山。特にハリオアマツバメは人の1.5m上や横をシュルシュルと音を立てて通り過ぎていきます。途中からハチクマよりハリオの撮影に没頭しましたが、早くて難しかったです。
 
今日やっと黒い表紙の「日本鳥類目録第7版」を手に入れました。従来の伝統的な分類から、DNA研究によってもたらせた分類へ変更され、ハヤブサ科がタカ目から分かれて、ハヤブサ目として独立し、タカ目よりスズメ目に近い存在とされているのが特徴的で、この分類で図鑑が出来たら当面迷うだろうなと思いました。

こちらも幼鳥のチゴハヤブサ。新目録でハヤブサ目になりました。

凄い早さで飛び回っていたハリオアマツバメ。この個体も幼鳥です。

大瀬崎のカントリーパークで見つけたマミジロタヒバリ。ハチクマの舞う上空を気にしています。s