野 鳥 ニ ュ ー ス
島へ行ってきました!
渡りは進んでいるようです!
Vol.11 No.37
2011年11月07日発行
発行:室見川の野鳥

ジョウビタキ♂!

ようやく秋の渡りの島へ行くことが出来ました。今年は渡りが遅そうで、時期的にも旅鳥には遅く、冬鳥には早い感じで、外しそうだったのですが…。ということで勿論外してきました。
 
港に着いた瞬間に島行きの成果が大体わかります。鳴き声など鳥の気配が濃厚であれば、日本海の小島での鳥見は間違いなく成功です。なにせ、狭い島にどっと鳥がいる状態なので、福岡であちらこちら捜してようやく見ることができる鳥が、そこここに群れている状態を見ることが出来ます。今年の春のセンダイムシクイの群れのように。
 
で、今回は港では小鳥の声も姿も無し。あらら、外したなと思っていたら、上空をハイタカ2羽が飛び回っています。猛禽がいると言うことは小鳥もいると言うことになるので、少しほっとして、島を進むと、上空はトビにミサゴ、ミヤマガラスを含むカラス3種の乱舞。それにハヤブサ2羽、ハイタカ3羽が混じって、凄いことになっていました。また、アシナガバチが電柱の隙間などを捜して凄い数フラフラ飛んでいて、草や木々の葉には大陸から渡ってきたオオクロバエがびっしりと止まっていました。初めての経験です。
ウグイスは仕方ないにしても、目立つところでなくジョウビタキも、鳴き声は聞こえますが、なかなか藪から出てきません。なにせ狭い道の上を目線の高さでハイタカがすり抜けていくのですから、小鳥はのんびりと開けたところで餌を啄むなんて事はできないのでしょうが…。
茂みから「チュウイー」とキマユムシクイの鳴き声が聞こえます。声の移動先のオオクロバエが飛び上がって舞います。ハエを餌にしているのでしょうか。ミヤマホオジロも畑に降りることなく、笹藪を移動してるだけ。そうこうしている間にも鳥は渡ってきているようで、ハイタカに追われていた数羽の群れだったアトリが、海から入ってきた群れと合流して、100羽を越える群れになりました。林内で少し声がしていたシロハラが、夕方になって海から飛んできて、ゴーっと風切音をだして、弾丸のように林に突き刺さるように消えていきました。猛禽に捕まらぬようにしているのでしょう。それでも待ち伏せしていたハイタカにすぐに追い出されていましたが…。ウグイスも鳴き声の数がどんどん増えて、帰る間際にはテントの周りで4、5羽同時に鳴いている事になりました。
といことで、小鳥はどんどん渡ってきているのに、藪から出てこないくて写真は全然撮れませんでした。

ハヤブサは若いのが2羽。

ハイタカは雌雄と若い奴の3羽。

島にいる間にアトリは次々と海から渡ってきて100羽を越える群れになりました。