野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.8 No.44

2008年11月02日発行

発行:室見川の野鳥

 
なんとサバクヒタキにイナバヒタキ!
こんな事ってあるんですね!

福岡県初のイナバヒタキ!

急に増えてきたジョウビタキ。今津三角池にて。

もっと綺麗に撮りたかったオジロトウネン!クヤシ〜!

11月になりました。ジョウビタキが朝ヒッヒッと鳴いて起こしてくれるようになりました。それにしても今週は凄い週でした。
 
先週末から今津にサバクヒタキが入って、多くのギャラリーが詰めかけていました。サバクヒタキ類というと今まで見た事がなく、諫早で出た個体も見逃していて、縁遠い鳥でした。それが今津で出てくれたものですから、嬉しくて嬉しくて、二日続けて見に行きました。杭などの高いところに止まっては、飛んでいって虫を捕らえたり、土の上をトコトコと小走りに走って、クモを捕らえたりとじっくりと観察させてくれました。それが、コチョウゲンボウに狩られたのか、水曜日からは姿を見せていませんでした。
そうしたところ、今度は別の場所でハシグロヒタキか?という情報が。まさかと思いながらも駆けつけるとサバクヒタキより大きめの小鳥が杭の上に止まっていました。福岡県初の記録となるイナバヒタキでした。1週間に今まで見た事がなかったサバクヒタキ類を2種類も見る事が出来るとは思いもしませんでした。今日は姿をあらわさなかったので、2日間の滞在でしたが、サバクヒタキとは違い、あまり高いところには止まらず、舗装道路を小走りに渡ったり、路肩の草の中に入ったりと、行動の違いを感じさせてくれました。
 
水曜日には、オジロトウネンのほとんど夏羽の個体を求めて、佐賀まで行って来ました。オジロトウネンは換羽が遅くて、日本国内では夏羽が少し出たところで北へ渡ってしまうので、綺麗な夏羽というのはほとんど見る事が出来ないシギで、今までは8月頃の摩耗褪色した夏羽しか見た事がありませんでした。それがどうした事でしょう、ほとんど褪色していない夏羽の個体がこの10月下旬に見られるとは、本当に吃驚です。しかし、見つけたものの、まともに撮る前に飛ばれてしまって、結局まともな写真は撮れずじまいでした。もう、悔しい〜!です。
 
今津ではアトリがかなり入ってきました。クロツラヘラサギのJ10足輪付きの個体が25日から見られています。

高いところが好きなサバクヒタキ!