野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.8 No.25

2008年06月22日発行

発行:室見川の野鳥

まさに梅雨ですね!
山口の方に行っていました!

稲田で餌を採るゴイサギ。

綺麗だったオオセンチコガネ!

今週一番綺麗に撮れたカット。ハスジカツオゾウムシ。

今週は仕事で山口県のほうへ行っていました。室見川河口の変死体事件の捜査は結局見られず!それにしても梅雨に入ったと思ったら、しっかり雨が降りますね。おかげで山の中でじっと雨音に混じる鳥の声を聞く事が出来ました。
 
仕事や鳥見で結構いろんな所へ行きますが、今週は山口県の里山に行く事が出来ました。まあ、何処の里山もこの時期そう違いがないだろうなと思われるかも知れませんが、それが結構違うのです。少なくとも宮崎、鹿児島ではリュウキュウサンショウクイの鳴き声を聞かない事はあまりありませんし、北部九州でもガビチョウとソウシチョウのどちらかが聞こえてきます。ところが山口では、林や藪からはウグイスにキビタキの鳴き声だけで、まったくガビチョウとソウシチョウの鳴き声はしませんでした。アカショウビンも結構いるようで、県道を横切る姿を見る事も出来ました。結構旧来の日本の里山の鳥環境が残っているのかなと思いました。でも、唯サンショウクイの鳴き声はせず、やはり数は少なくなっているのだと痛感しました。
 
山口の方でも鹿の害が増えているようで、農耕地と山林の境目には鹿が入ってこないようにトタンで柵をしてあるところが目立ちました。実際分も多く見ましたし、鳴き声も一日中聞こえる時がありました。このように里山に鹿が増えると、ダニなどが増えるのでしょうが、動物の糞に集まる昆虫も里山で見やすくなるのでしょうか?久し振りにオオセンチコガネが地面を這っているのを発見しました。
この時期鳥たちは繁殖活動で忙しく、種類も少ない上に、なかなかじっとしてくれませんが、虫だけはどこでも楽しめます。チョッキリ、オトシブミからジョウカイボン、カワゲラの時期は過ぎて、カミキリムシかなと思っていたら、今週はゾウムシやコメツキムシなどが結構目に付きました。また雨が降っているのに、そこかしこの葉の裏で交尾をする虫たちの姿にも目が行きました。結構ゆっくり観察出来るので、そういう時はチャンスです!

日本固有種なのにあまり撮らないセグロセキレイ。