野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.7 No.33

2007年08月19日発行

発行:室見川の野鳥

暑さが身にしみますね!
シギチは順調に渡っているようです。
 
 

ポツンと1羽のオバシギ幼羽。

トウネンは10羽の群れが見られました。

これがソリハシシギの冬羽なんでしょうか?

お盆が終わったので、気分的にゆっくりになって今津などを回ってみました。暑いですが、渡りがどんどん進んでいるが実感出来ました。
 
掲示板にも書きましたが、今津ではそこそこシギチが入り出しました。シギチ探しは水の溜まった休耕田巡りなのですが、時々1箇所の休耕田で4〜5種のシギチがわっと集まっていることがあって、シギチ好きにはそれはもう嬉しくて狂喜乱舞となります。今回も1ヶ所オバシギ1、アオアシシギ9、タカブシギ5、クサシギ2、コチドリ2という休耕田があって、逆光でしたが万々歳でした。
休耕田以外にも、水田で防虫対策の為(そう聞いています)に水路側に苗を植えず広く開けてあることがあり、そういうところも狙い目です。
シギチの中でも、ムナグロやツバメチドリは水のない畑地が好きなので、そういうところも要チェックですし、ジシギ類は田の畦等がチェックポイントとなります。
となると、全部見なきゃということになるので、結構時間がかかるのですが…。
 
この時期渡っているのは主に成鳥です。子育てが終わるとさっさと越冬地へ向かうのでしょう。8月中は摩耗していてもまだ夏羽が残っている個体が多いのでそれも楽しみです。今年生まれの幼鳥は9月になってからが多いようです。
今回ソリハシシギの冬羽なのかな?と思われる個体を見ました。上列肩羽の太い軸斑が見あたらず、雨覆いも摩耗しています。あまり羽衣の変化が分かりずらい種なので、ちょっと嬉しかったです。
嬉しくなかった、というかがっかりしたのがタシギ。通常タシギは9月になってから水のあるところで餌採りするのが見られるのですが、今回見たのは畑地での採餌。他のジシギ類だとぬか喜びでした。
シギチ以外ではツメナガセキレイを見かけました。またキセキレイも。今津のキセキレイは渡りの個体だと思われます。小鳥類も渡りが始まっているんですね。

摩耗した夏羽のヒバリシギ。