野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.7 No.23

2007年06月10日発行

発行:室見川の野鳥

やっとアオバズクが見られました!
抱卵はまだでした!

今期最初は今宿のアオバズクでした。

イナバウワーじゃなくて死んだふりのアオバズク。

今週もなにやら気忙しくて…。鳥見に行けたのは一日だけでした。掲示板にもアップしていましたが、アオバズクのチェックに行って面白い光景に遭遇しました。
 
掲示板にも書きましたように、アオバズクがカラスに襲われたところに出くわしました。カラスやカササギに追いかけ回されて、木の梢に止まったところを、カラスから蹴られたか、突かれたように見えました。そして、だらりと逆さ吊り状態に。(写真左上)
目は瞑ってしまっているし、左の翼もだらりとなって、こりゃダメだと思いましたが、足はしっかり枝を掴んでいるらしくて、落ちてきません。助かるならば、助けたいのですが、なにせ高木の梢で、落ちてくるのを待つしかありません。
しかし、かなり待っても落ちてこないので、同士多聞かなと思ったら、にわかに目を開き体を起こして、翼も畳んだではないですか。(写真左中)
あらら、大丈夫だったのか、気絶していただけなのだ、と思ってほっとしたら、また、目を閉じてだらりと逆さ吊りに。(写真右下)
えっ!やっぱりダメだったんだ。とがっかりしたところ、ちゃんと飛んで木の中くらいの横枝に止まってくれました。
やっぱり気絶しただけだったんだと、再度安心したのですが。フクロウ類の生態に詳しい(?)O部さんから、あれは死んだふりしているのだと思うと教えられました。
そう思うと、2度目の逆さ吊りの意味が分かります。その木の周囲はカラスとカササギ、ムクドリが巣をかけていて、アオバズクはいわば闖入者だったので、攻撃を受けていたわけですが、アオバズクが目を開けた時には、近くにまだカササギがいて、五月蠅く鳴きながら威嚇しました。その為にほとぼりが冷めるまで死んだふりをしようと考えたのでしょう。
なんにせよ面白いところを見ることが出来たもんです。
 
これでアオバズクは7箇所のチェックを行ったのですが、まだ抱卵しているところはなく、2箇所でその姿を確認出来ただけです。フクロウより数が少ないと言われるアオバズクですので、今後も注意して観察を続けていこうと思います。
 
下記が今年の観察結果です。×が見られず、○は見られたということです。

5/26
5/31
6/6

室見川H神社

×
×

今宿Y神社

×
○2羽

志摩R神社

×
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前原T神社

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前原S通り

×
×

前原S神社

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×
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前原M公園

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×

カラスとカササギに追われて、ここでやっと一休みのお騒がせアオバズク。