野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.6 No.44

2006年10月29日発行

発行:室見川の野鳥

ジョウビタキがやってきました!
タゲリに、ミヤマガラスも!

今津で見られたタゲリ。2羽来ていました。

クロツラも15羽前後。この個体は脚輪J10が付いています。

やってきたジョウビタキ♂。冬になりますね!

【今週の虫】体長2.5mm位のメダカナガカメムシ。

週前半はぐずつきましたが、この10月は結局殆ど雨が降りませんでした。これを境に気温もぐっと下がって、秋の虫の音も聞こえなくなりました。そして冬鳥達が入ってきました。晩秋突入ですね!
 
気温が下がって、北風が吹いてきたからジョウビタキが見られるのではと思って、室見川河口の人工海浜を歩いていたら、ピッタシカンカン!ヒヒヒと鳴き声がして、2羽の♀が見られました。縄張り争いなのか、1羽が追い払う感じでした。写真を撮ろうとすると生け垣の中に潜り込んで、撮れません。小雨の降る暗い日だったので、ぬくぬくしたかったんだろうなと諦めました。そうしたら自宅前でも♀個体が鳴いてました。毎冬♀個体が縄張りにしているのですが、大抵最初は♂個体が見られていました。この♂個体は場所を変えるのか、もっと南に渡っていくのか分かりませんが、途中で見なくなるのですが、今年自宅周辺では♂個体はまだ見られていません。そのかわり今津周辺の農耕地で♂個体を見ることが出来ました。毎年私はジョウビタキは♂が良いと言うのですが、♀が可愛くて良いと言う人が多いですね。
 
今津ではクロツラヘラサギが15羽前後入っています。ヘラサギも1羽見られました。その中に昨年秋も観察出来た脚輪J10付きの個体もいました。この個体は今津経由沖縄で越冬しましたが、今年もそうするのかな?
干潟ではメダイチドリにシロチドリ、ハマシギなどが見られ、ソリハシシギやキアシシギも1羽ずつまだ残っていました。その中にタゲリの姿が。じっと岩の上で休息しているところしか見ていないので、あの「ミュ」という鳴き声はまだ聞いていないのですが、冬になるなと、強く感じました。
また、今津の農耕地では200羽程度のミヤマガラスの群れが見られました。コクマルガラスを探しましたが、その群れには混じっていないようでした。
 
カモ類も増えてきました。今津でもキンクロハジロやホシハジロなどの海ガモ類が見られ始めました。スズガモも見られましたが、今津では珍しいかな?
 
室見川河口人工海浜の離岸堤ではホイグリンカモメの幼羽や、モンゴルカモメの第2回冬羽などが見られました。まだまだ唯カモメやユリカモメは川に入ってこないようです。
 
【今週の虫】雑草の中を歩くと、足許から飛び出すぶ小さい生き物が目に付きます。以前は何かいるな位のものでしたが、最近は目を凝らすことが多くなりました。蛾、ウンカ類や蚊や虻の仲間、バッタやコオロギの仲間の小さいやつなど様々な昆虫。そしてカエル。羽を使って飛ぶものから、脚で跳ね飛ぶもの。大抵飛び方であれかな?って推測は付くようになりました。それから目を凝らして、何か判断するのですが、本当に小さいので、なかなか判別出来ません。葛の葉に止まっていたメダカナガカメムシは体長約2.5mm。虫の糞か、枯れ草か?写真を撮ってやっとその正体が分かりました。目がカニのように横に飛び出ていて、特異なフォルムです。こういうのがいるので虫探しも止められません。

メダイチドリの幼羽〜第1回冬羽個体が6羽ほど今津でチョロチョロ。