野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.6 No.34

2006年08月20日発行

発行:室見川の野鳥

お盆の後は颱風でした!
シギチはぼつぼつ!

今津で見られたハリオシギと思われる個体。

今週もムナグロが見られました。

颱風の中コアオアシシギ幼羽が見られました。

タマシギのペア発見。今から繁殖でしょうか?

お盆中はとうとう鳥見に行けませんでした。その後はノロノロ颱風10号。本当に久し振りに雨でした!
 
しかし、雨が降りませんでした。天神などは俄雨もあったらしいのですが、室見川周辺は梅雨明け直後に少し降ったかな?と言うくらいで、20日間くらい雨の降らない夏空が続いた感じです。
そこへノロノロ颱風の登場で、やっと早朝に雨が降った木曜日に今津へ出かけてみました。アオアシシギやソリハシシギなどは数が増えていたので、順調に渡りは続いているのだろうと感じましたが、全体的に少ないですね。まだチュウシャクシギが入っていないなと気になっていたのですが、フィールドノートを見返すと、今津では毎年8月下旬からしか見ていませんでした。今津でも早い時期から見られるというイメージがあったんですけどね。室見川でもキアシシギは20羽を越える数になっていますが、チュウシャクシギはまだ見られていないようです。
 
そんな中でジシギを発見。水の溜まった休耕田の中で採餌していたので、タシギかな?タシギにしては早いよな?と思ってスコープで見たら、お目目ぱっちりで、尾羽が短い…どうもハリオシギのようです。全身を上手く撮れない内に畦を超えて稲田に潜ってしまいました。残念と思っていたら別の場所でまた発見。畦から降りて水の溜まった休耕田の中を採餌して歩いています。
タシギは嘴も長いので、水の中で採餌をよくしますが、他のジシギは水の溜まった休耕田に入っても、水の中に嘴を差し込まず、畦の方に差し込む姿を今までよく目撃していましたので、あれれ?という感じでした。あまりに晴天が続いて畦が堅くなり過ぎているのでしょうかね?
 
颱風などで海上が荒れると、なにか面白いものが…と思うのですが…。流石にまさに通過中などに鳥見に行けるはずもなく、土曜日は颱風が福岡に来る前に今津へ行ってみました。風雨が強くなって、満潮時と重なったので、田尻は冠水していて近寄れず。堤防に車を止めて用地内を見ようとしたら、傘が飛ばされる次第。合羽を着て堤防から見ていた人がいたのには脱帽!結局コアオアシシギを1羽見つけたくらい。ただこのコアオアシシギは幼羽で、雨風の中車から見たところ、冬羽に換羽してないように感じられました。じっくり見たかったな!
日曜日は台風一過で朝から晴天でした。ヒレアシシギ類は無理だろうなと思っていたのですが、逆光の休耕田の隅っこにじっとしている1羽が見つかりました。アカエリヒレアシシギの冬羽へ換羽中の個体です。やはり入っていました。昔の話を聞くと凄い数のアカエリヒレアシシギが入っていたらしいのですが…。それでも今年も見られて良かったなでした。
 
また暑い日々に戻るそうです。それでも徐々に秋めいてくるのでしょう。遅れていた稲刈りも早稲の田圃が数枚刈り取られていました。ハリオシギに続いて、チュウジシギも姿を現す時期です。オオジシギもちゃんとした写真を福岡では撮っていないので、ジシギ探しになりそうです。

荒天の後の定番、アカエリヒレアシシギが1羽。