野 鳥 ニ ュ ー ス
Vol.6 No31

2006年07月29日発行

発行:室見川の野鳥

やっと梅雨があけました!
アオバズクの巣立ちにシギチの渡り!

コアオオアシシギ幼羽が見られました。少し灰色の冬羽が出ています。

室見川のアオバズクの巣立ち雛。

今津にはアオアシシギも帰ってきています。

ようやく梅雨明けしました。福岡は被害は少なかったものの、それでも半端な雨じゃなかったですね。梅雨が明けたと思ったら、朝から凄く夏空。遅れていたクマゼミもワシワシと鳴き出しました!
 
学校も夏休みに入り、一気に夏になりましたね。この梅雨明けがスイッチになるのか、室見川のアオバズクもやっと巣立ちました。しかし1羽だけ。3日たっても巣穴近くに親ともどもいるので、もしかしたらあとの雛の巣立ちが遅れているのかも知れません。他の場所では4羽の雛が巣立ったところが2カ所ありました。
 
アオバズクが巣立つと、これからはシギチの渡りのシーズンです。室見川河口ではキアシシギの姿が見られました。鳥見的には秋の始まりです。かなり暑いですけどね。
久し振りに今津をチラリと回ったら、アオアシシギが7羽入っていました。夏羽がまだきちんと残っている群れでした。これから幼羽個体も混じるようになるのでしょうが、まだまだかな?ソリハシシギも6羽ほど姿を見ることが出来ました。
渡りの早いシギチで、キアシシギ、アオアシシギ、ソリハシシギとくれば、あとはタカブシギ。と思って稲田を透かし見ていたら、いましたいました。タカブシギ3羽です。警戒心が強くて、稲田の中をチョロチョロするだけでした。
こうやって久し振りのシギチを堪能していたら、コチドリと一緒にトウネンが1羽。擦れた夏羽で羽軸の黒さとマントル部の白いV字が目立っていました。トウネンが見られるとやはり嬉しくなってきます。この秋の渡りは期待出来るのかな?
それから、疎らな稲田にポツンと1羽立っていたのがコアオアアシシギ。それも成鳥ではなくて、灰色の冬羽が出始めた幼羽。早い渡りです。成鳥を含めて7月に見るのは初めてでした。吃驚しました。
 
今津は水処理場に、西南高校グランド、周船寺川改修工事に九大移転に伴う、各種道路工事と、工事だらけ。シギチは入ってくれるでしょうか?

今津でトウネン1羽が見られました。摩耗した夏羽です。