野 鳥 ニ ュ ー ス

Vol.6 No.21

2006年05月21日発行

発行:室見川の野鳥

雨が続きましたね!
沼アジサシの飛翔にチャレンジでした!

白黒のコントラストが綺麗なハジロクロハラアジサシ夏羽。

今津で早口に鳴いていたコヨシキリ。

今期初認のヒバリシギ夏羽。

今年も来てくれたアオバズク♀。

しかしよく雨が降りましたね。土日と良い天気だったですが、梅雨入りしたかと思うほどの雨でした。春の運動会前の練習が殆ど出来なかったとか、麦の収穫が出来なかったとか、いろいろ影響が出ているようです。
 
そんな雨ばかりの天気でしたが、コヨシキリが今津などで見られました。例年繁殖はしていないので、渡りの通過個体だと思いますが、オオヨシキリの鳴き声に混じって聞くと、可憐に聞こえてしまいます。コヨシキリだらけの北海道などではうるさい感じなんですけどね。
先週シマアオジ♂が見られた今津ですが、♀個体も2羽見る頃が出来ました。北海道でも見ていなかったので、初見でした。そうしたらシマノジコの♂も姿を現して吃驚。相ノ島などの離島では見られていましたが、シマアオジとかシマノジコとか結構今津などを通過していくのだなと感心した次第。まあ、普通に鳥見していても見落としてしまうのでしょうけどね。
他にはアマツバメの群れや、ハチクマの群れが上空で見られ、マミジロキビタキ第1回夏羽♂の姿も偶然見ることが出来ました。
 
週末は佐賀でハジロクロハラアジサシ夏羽に遭遇。先日チュウヒに追われる姿を見ていたのですが、黒い体と白い翼と尾のコントラストがとても綺麗です。蓮田の上を波状に飛んで、器用に虫を啄んでいました。そして反転して少し高く飛び、再度波状飛行に戻ると言う繰り返しでしたが、どうも風上に向かって波状飛行をしているようでした。お昼だったので帰ろうとして見つけたため、まあ1時間もすればどこかに止まるだろうなとタカを括っていたら、2時間たっても止まらない。時折採餌場所を変えたり、風にのって空高く飛んだりで、まあこれが休憩なのかもしれませんが…。トイレに行って戻ってきたら、なんと今度は3羽になっていました。結局5時前まで3羽で餌を採って、最後はふっと言う感じでいなくなってしまいました。
ということで止まり姿は一枚も撮れず。鳴き声が聞こえる、すぐ近くを飛んでくれるものの、デジスコでは撮れない。従って少し距離をおいて、置きピン。しかし飛ぶ早さとシャッタータイムラグのため悉く失敗。それで早めにシャッターを切ると、波状飛行のためにフレームにおさまらないという具合でした。最後には飛びそうな辺りにフォーカスロックをして、尚かつ飛ぶ姿を追いかけながら、スコープのピントを調整して撮影しました。
こんな時にデジタル一眼レフがあればシュタタタタと撮れるのでしょうかね?今津ではアマツバメ、室見川でもヒメアマツバメが見られましたが、デジスコではどう考えても厳しすぎます。
 
室見川では今年もアオバズクがやってきました。確認に行ったのが遅かったのですが、まずは♀個体が見えて、あれ?♀が先に来ているのか?と思っていたら、ちゃんとすぐ上の枝に♂は止まっていました。暫く見ていると♂が♀の横に降りてきて2羽並びました。シャッターチャンス!と思ったら準備が出来ていない。そうしたら、♂が♀の頸辺りを嘴で軽く噛んでいます。そして今度は♀が♂の…。求愛行動なのでしょうか?最後は嘴を会わせるようにしていました。やっと撮れる準備が出来たら、今度は♀が♂のいた上の枝に移動。あ〜あ〜!

今津で見られたシマアオジの♀第1回夏羽でしょうか。田圃に降りて草の実を食べていました。