野 鳥 ニ ュ ー ス

Vol.6 No.17

2006年04月23日発行

発行:室見川の野鳥

ヨロネン、アメウズ夏羽を見ました!
オオヨシキリもやってきたようです!

初めて見た春のヨーロッパトウネン夏羽。

コアオアシシギはさすがに綺麗!

室見川でオジロトウネンが見られています。

相変わらずシギチ三昧です。山ではオオルリ、キビタキ、マミジロキビタキなど夏鳥がオンパレードだったようですが…。
 
ヨーロッパトウネン(別名ニシトウネン、通称ヨロネン)の夏羽を見ることが出来ました。今までは8月下旬に摩耗した夏羽というのは見たことが1度あったのですが、春のフレッシュな夏羽は初めてでした。
本来はオジロトウネンの肩羽に夏羽が出た個体を探していたのですが、トウネン類が見つからず、やっと見つかったと思ったら、なんだトウネンかと思った瞬間、我が目を疑いました。肩羽だけではなく雨覆、三列風切まで赤褐色の羽縁がべったりあるじゃないですか。正面から見ると副眉斑が白くはっきりしているし、喉も白く抜けている。まだ、頭部の赤みは薄いですが、紛れもなくヨーロッパトウネン夏羽でした。
冬羽では体型や嘴、脚などの細部を見ないと識別出来ませんが、夏羽では一目瞭然でした。
さらにアメリカウズラシギ(通称アメウズ)の夏羽も見ることが出来ました。昨秋幼羽を見ていたんですが、夏羽は初めて。ウズラシギの小群と一緒だったのですが、胸の縦斑にV字がない事、縦斑と白い腹の境目が明瞭な事等に気付けば、雰囲気的になんか違うなやっぱりと言う感じでした。頭部はウズラシギにも、アメウズのようにまだあまり赤褐色味のない個体もいましたが…。
 
室見川で今年もオジロトウネンが1羽見られました。大雨覆や三列風切等が夏羽に換羽しています。肩羽に夏羽が出る迄いてくれると嬉しいですけど。コチドリに追われて、ひっそりと砂州の中で採餌しているので、砂の色に溶け込んで肉眼ではなかなか見つかりません。
オオヨシキリも20日には鳴き声が聞かれたようです。昨年に続いて、繁殖調査を行おうと考えています。
 
日曜日は市内の山で、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、ヤブサメ、ツツドリと夏鳥を堪能しました。またコマドリが多く入っていました。

アメリカウズラシギの夏羽も初めて見ました。