野 鳥 ニ ュ ー ス

Vol.6 No.07

2006年02月12日発行

発行:室見川の野鳥

「室見川の野鳥」開設5周年!

クイナにウミスズメと珍しいもの見ました!

なんとも愛らしいウミスズメ。

小田部大橋周辺がテリトリーのカワセミ♀個体。良く鳴いています。

小田部大橋周辺がテリトリーのモズ♂。ペアリングが完了しています。

イカルチドリも良く見られます。

天気は良かったり悪かったり。雪も霙も雨も快晴も何でもありの一週間でした。そうしているうちに室見川では「シロウオ漁」が始まり、このWeb saiteもなんと5周年を迎えようとしています。それを祝ってか、あまり見られない鳥が見られました。
 
早いもので明日13日で、このWeb Siteを公開して5周年となります。鳥見を始めたのはその半年程前で、このsite自体はsite公開の3ヶ月程前から作っていました。ずいぶん昔のようであり、つい最近のようでありです。あの当時は福岡でデジスコなんてやっている人がいなかったし、鳥見のsiteなど殆どなく、本当に何もないところから始めた訳ですので、そういった面では隔世の感があります。近くの本屋に置かれる、雑誌「Birder」の冊数が違います。私が始めた頃はたった2冊でした。多くの人にこのsiteを見て頂き27万を超えるアクセスがありました。そして、多くの鳥を見る事が趣味にする人が増えた事に少しは貢献で来たのではないかと考えています。当初考えていたようなsiteにはなかなか到達できませんが、できる限り頑張っていこうと考えています。私ができるかどうかは別として、何か御要望があればどしどし!
 
今年は本当に冬鳥は少ないですが、いても見る事が難しい鳥ってありますよね。私にとってはコジュケイ、ヤマシギ、アオシギと毎年のように見るのに一度も写真に撮れた事がない鳥もいます。今週は写真には撮った事があっても、やはりなかなか見られないクイナとウミスズメが撮れました。クイナは先日海の中道でも撮る事が出来たのですが、今回は久しぶりに室見川で見られました。毎年来ているのかも知れませんが、本当に昼間は開けた場所に出てこないため、見られるとラッキーの鳥です。見た後も何度も足を運びましたが、その後はぱったりと見られません。青灰色の顔と、赤い嘴の綺麗な鳥なんですけどね。
 
そして、アビ類やミツユビカモメ等の外洋性の鳥を求めて行った漁港でウミスズメに出会いました。ずいぶん前に長崎迄見に行き、堤防からどんどん逃げて行く姿を見た事があるっきりの鳥でした。海上では結構見られるのでしょうが、海岸から見るのはこれ又ラッキー以外ない鳥です。
ウミスズメはチドリ目ですが、雰囲気は頚の短いカイツブリって感じで、白黒の体色からペンギンを想像してしまう、可愛い鳥です。船溜まりの小魚を採るところも見る事が出来ましたが、もっと見ていたい鳥でした。ウミスズメを見た事がない方も多いかと思いますが、あまり人を恐れない鳥ですし、近くの漁港等に毎冬入れば、人気の鳥になりそうです。
 
室見川の小田部大橋下流域のモズの雄は、雌と目出たくペアリングで来ました。時折クチュクチュとグゼリながら仲良く枝に止まっている姿が見られます。同所をテリトリーとするカワセミは雌で良くいつも鳴いていますが、その上流も雌個体なので、上手く伴侶が見つかるでしょうか?そろそろカワセミもペアリングの季節です。婚姻色出たアオサギや、カワウも見られています。ウミネコは殆ど夏羽になっていますし、イカルチドリも綺麗な夏羽のようです。少ないアオジも随分見やすいところに出てくるようになっています。春が近付いているんですね。

室見川でクイナを見るのは2度目。その後何度も足を運んでいますが、残念見つかりません。