野 鳥 ニ ュ ー ス

 

Vol.5 No.48

2005年11月28日発行

発行:室見川の野鳥

 

室見川でズグロにミツユビカモメ!

カモメばかり見ていました!

室見川初認のズグロカモメ

モンゴル3Wかな?

シロカモメとセグロカモメの雑種?1。目と嘴がシロカモメ!

シロカモメとセグロカモメの雑種?2。初列が凄い!

週末は鳥見の忘年会で盛り上がりました。福岡市周辺だけではなく北九州や甘木、小郡の他、県外からも鹿児島、熊本、長崎、広島からと遠方から集まってくれました。調子よく盛り上がってしまって、また携帯電話を紛失することに…今年だけでこれで3回です。もう10年ほど使っているのに、こんな事初めてです。あ〜あ〜!
 
今週はカモメばかり見ていました。
ツグミ類がなかなか見られないので、なんか寂しい限りです。ジョウビタキも少ないし、ルリビはやっと1羽鳴き声を聞きましたが、キクイタダキが多いのがせめての救いです。デジスコには向きませんが。
勤労感謝の日は妻と結婚していらい初めて映画を見に天神へ行きました。そこへ曲淵ダムでクマタカが出たとの報が。さすがに、心は動きましたが、そこは抑えて…。
で、何はなくとも室見川ではカモメ類がいますので、鳥見の素材としては欠きません。
Birder12月号にモンゴルカモメの記事が掲載されていましたので、モンゴル探しをしようかなといった軽いノリで小田部小学校横へ通ったのですが…。
火曜日にはズグロカモメが見られ、木曜日にはミツユビカモメが見られました。当然室見川初認です。
ズグロカモメは干潟でカニを主に食べて、満潮時は海上で休むようで、今津や和白、多々良川の干潟では毎年見ることが出来ましたが、その中間の室見川では干潟が砂質でカニが多くない為今まで見ることがありませんでした。
まあ、見られるとたら愛宕や河口付近かなと考えていましたが、それがなんと小田部小学校横まで遡上してくれました。この場所は堰の上なので海水が混じらない場所です。その為、体に付いた潮を洗い流しに来るのか、多くのカモメ類が、バシャバシャ水の中で体を洗い、羽繕いをして、中州で休憩しています。
ミツユビカモメは外洋性のカモメなので、九州でも見られるとなっていますが、陸上では海が荒れた時に外海に面した漁港などで見られる程度だと考えていました。私も千葉県の銚子で1羽見ただけで、今回は本当に驚きました。
さて帰ろうかと、最後に後から来た鳥が羽を洗っているところを双眼鏡で見たら、普段見ないあの独特な嘴と、顔の黒斑が見えたものですから興奮してしまいました。それも逆光で離れていたので、移動しようとした瞬間に飛んで、あ〜れ〜!降りて、降りて!と思ったら、中州に降りてくれて、ほっ!中州の横まで走っていきました。羽繕いを始めたので、横向きが撮れなくて、くそ〜と思っていたら…ハヤブサが飛ばしてしまいました。 残念、無念…。
この場所は最近猛禽が多くて、ハヤブサ、ハイタカでは全部飛んでしまいます。チョウゲンボウ、ミサゴの時は少数が飛んで直ぐに戻り、トビの時は無視されることも。ところが先日見たトビ2羽は執拗に水面まで急降下を繰り返して、全部飛ばしてしまいました。カモメウォチングのつもりが猛禽ウォチングにもなって面白いです。
金曜日にはシロカモメとセグロカモメの雑種と思われる個体が2羽も見られました。シロカモメ自体九州では稀ですので、こんな変なものが混じる室見川は本当に面白いです。

室見川初認のミツユビカモメ。ちゃんとしたカット撮る前に飛ばれてしまいました。