野 鳥 ニ ュ ー ス

 

Vol.5 No.41

2005年10月10日発行

発行:室見川の野鳥

 

今年はサメビタキ類も少ない?
ホシムクにアメウズも見られました!!
 

野生の広場に今年も現れたコサメビタキ。でも少ないですね、今年は。

ノビタキも数が少ない気がします。

今津で見つけたホシムクドリ。福岡で見るのは初めてです。

今津にクロツラがやってきました。

毎年今年の渡りは云々…と感想を漏らしますが、今年は昨年の秋が賑やかだった反動か、サメビタキ類は本当に少ないですね。ノビタキも数が少ない気がします。カモメ類は順調に数が増えていますし、面白いものも混じり出しました。
 
室見川上流の山ではサメビタキ類がちらほら見られていましたが、毎年見られる今宿野外活動センターや、室見川の西部運動公園、野生の広場で全然見られなかったので、焦っていました。どうにかコサメビタキを野生の広場で見つける事が出来ました。何度見てもサメビタキ類は地味で小柄で、それでいて、目がクリクリしていて可愛い鳥です。今回はモズに追いかけられているところも見ました。モズが狙うには手頃な大きさの鳥なんでしょう。野生の広場は、住宅地に囲まれた河畔の小さな公園ですが、毎秋見る事が出来ています。
コサメビタキは見られたので、今度はノビタキだと探しましたが、室見川中流の入部の農耕地で4羽見つける事が出来ました。毎年よく見る今津では、週末頃から工場裏や太郎丸で、姿を見ることが出来ました。少し遅いようですね。
今秋はコムクドリが結構見られたので気をよくしていましたら、今津で電線に1羽止まったムクドリ類が、なんとホシムクドリでした。鹿児島で越冬しているのを見たことがありましたが、福岡では初めてでした。それもああムクドリだと、双眼鏡で覗くことさえためらっていた個体だったので、驚きは大きかったです。そういえば以前も今津では雨の中ムクドリだと、無視しようとした個体がコムクだったこともありました。この時期電線鳥は要注意です。
 
室見川河口ではカモメ類が順調に増えています。土曜日はマリナタウンの離岸堤でウミネコ624+、セグロカモメ類141+、オオセグロカモメ1、ユリカモメ1でした。ホイグリン系も多く入っています。今週はユリカモメの数が増すことでしょう。
 
クロツラヘラサギは人工島では先月末来1羽見られていますが、今津でもやっと2羽見られました。1羽は左の風切先端が少し黒いようですので、まだ若い個体のようです。6月17日以来のお出ましでした。クロツラも今年渡来が遅い種です。ミヤコドリの方は3羽和白に出ていますが、マリナタウンには休憩に来ていないようで、寂しいです。
峠を越えたシギチの渡りですが、今津の方はツルシギ幼羽がずっと見られていますし、タカブシギ幼羽もまだいて、第1回冬羽になったところが観察されました。
また、オジロトウネンも3羽見られていますし、なんとアメリカウズラシギ幼羽を見ることが出来ました。私にとっては見られそうで見られない鳥でした。鳥見始めた翌年に佐賀の方で見られていて、私は見つけることが出来なかった事があります。
他にはホウロクシギ、オオソリハシシギ、ハマシギ、メダイチドリ、ムナグロ等が見られています。
 
今津では猛禽類も増えてきました。今日はチョウゲンボウが2羽、ハヤブサが2羽見られました。チュウヒも出たようです。稲刈りが進み、猛禽類が似合う、冬の農耕地に姿を変えつつあります。

ライファーのアメリカウズラシギ。胸の斑の境がきっちりしています。