野 鳥 ニ ュ ー ス

Vol.5 No.35

2005年08月29日発行

発行:室見川の野鳥

 

シギチ幼羽が増えてきました!
久し振りのライファーも!

ハリオシギの幼羽。ジシギ類も見られはじめました。

久々のライファー、シベリアオオハシシギ

コオバシギ幼羽も久しぶりでした。

アカエリヒレアシシギの冬羽へ換羽中の個体。

8月も押し詰まり、以前より暑さも和らいだ気がします。夏が終わります。寂しいような…。子供達はそれなりに充実していたらしく、「夏休みが長かった」と言っています。私は吃驚!
 
沖縄に行っている間にキリアイ、エリマキシギなどが今津に出ていましたので、今週も今津でシギチ探し。と気負っていたんですが、とうとうエリマキには逢えずじまいでした。
仕方がないので、ジシギを探しの為に、たんねんに田圃を見ていくことに。今までジシギが多く出た場所が、今年は工事等で期待出来ず、なかなか見つかりませんでした。見つけても飛ばれたり、遠すぎたりで、近くで見られたのはハリオシギの幼羽1羽だけでした。まあ飛び方的には、重そうに低く飛んだ個体(オオジ?)等も見られましたが、よく見られるようになるのは、これからかも知れません。
まあ、ジシギ類の識別は広げた尾羽を確認しないと確実なことは言えないのに、なかなかそれを観察することが出来ません。従って、いつまでも「…と思われる」といった識別しか出来ません。トホホホ…。
ジシギ以外でも幼羽が増えてきました。渡りが本格化してきたのでしょう。トウネン、キリアイ、ヒバリシギ等の小型シギも数は多くありませんが、入ってきています。その殆どが幼羽です。アオアシシギも20羽を越えていますが、3〜4羽は幼羽です。
ソリハシシギも2〜30羽いるようですが、なかなかこれが幼羽と断定出来る個体が見つかりません。ソリハシシギの年齢は難しいです。
アオアシシギの個体数を数えていたら、重なった陰からオバシギ幼羽が姿を現し、その後ろにはコオバシギ幼羽が見えました。今津でコオバシギ幼羽を見るのは3年ぶりです。
コオバシギはアオアシシギやソリハシシギの群れの中で、オバシギと一緒に行動しているようです。鱗模様のように見えるサブターミナルバンドがはっきり出ています。オバシギも幼羽で日曜日には2羽見られました。
土曜日にはムナグロ、ヒバリシギ、トウネン、コチドリ等と一緒に、アカエリヒレアシシギの冬羽へ換羽中の個体が1羽見られました。颱風の後などに内陸に入ることが多いのですが、人工島にも群れで入ったようで、それから外れた1羽だったのかも知れません。海上に棲息するヒレアシシギ類なので、内陸でいつも見られるわけではなく、結構嬉しかったです。しかし、みずの溜まった休耕田ではなく、湿った早稲の刈田だったので、かなり意外でした。稲の切り株の間をチョロチョロとせわしなく動き回り、ずっと採餌をしていましたが、少し溜まった水の中に浮かんで羽繕いをする時には、ああ、ヒレアシシギだなと納得しました。足の水かきもちゃんと見ることが出来ました。

木曜日には久々にライファーを見に遠征しました。ポイントに7時半には着いたのですが、誰もいません。もしかしたらもう抜けたのかもと心配になりました。小雨の降っているような天気に鳥見をする人はそう多くないからでしょう。田園地帯を車でゆっくりと流しながらシギチを確認していき、8時過ぎに発見。ちょっと遠いよ〜!と誰かに文句つけたいくらいでしたが、シベリアオオハシシギ幼羽を確認出来ました。

トウネン幼羽(右)と一緒のキリアイ幼羽。