野 鳥 ニ ュ ー ス

 
 
梅雨入りしました!
Vol.5 No.24
やはり鳥は少ないですね!
2005年06月12日発行

発行:室見川の野鳥

 

今津で今年初めてカラシラサギに出会いました。

チュウシャクシギも1羽。

ヒクイナが良いところに出てきてくれてたんですが…。

梅雨になりました。流石に渡りは終わって、繁殖期。見られる鳥は限られてきて、寂しいシーズンの始まりです。7月下旬まではずっとこんなもの。で、身近な鳥をじっくり観察するシーズンです。
 
ケリやオオヨシキリ、アオバズクの観察ばかりしていましたが、久し振りに今津へ行くとカラシラサギに遭遇。今年の春は見ていなかったので、久し振りにやったって感じでした。既に冬羽のアマサギやチュウサギもいるので、白い体に黄色い嘴だけでは見つけることが出来ませんが、ボサボサの冠羽と、長い嘴、目先の微妙な灰色?が目印です。暫く居着くんでしょうか?田圃で見るのも初めてだったので、じっくり楽しませてくれました。といっても、いつも通りせかせか歩いてばかりでしたが。
それから渡り遅れたのかチュウシャクシギが1羽畦をトコトコ。あまり水の入った田圃には入りたくない様子でした。それからヒクイナが珍しく、談笑している農作業の方の背後の畦にまったりしていました。慌てて車から降りてデジスコしましたが、発見するのが遅くて、すぐに藪に入っていきました。
 
室見川ではオオヨシキリの観察をしていて、いろいろと考えることがあります。オオヨシキリは雨の日は良く鳴くという印象があったのですが、今年観察していたらそうでもないようです。他の鳥の鳴き声が聞こえないから、オオヨシキリの鳴き声のみが印象に残っていたんでしょう。中流域も少ないけど見つかりましたので、もしかしたら昨年までと数はあまりかわっていないのかも知れないなとも思っています。まだまだ調査が必要ですが、チェックに結構時間がかかるのが問題です。
コチドリが何カ所かで営巣、子育てしているようです。昨年のように近くで巣を発見することはありませんでしたが、親鳥の偽傷行為を2カ所で見ることが出来ました。1カ所は幼鳥3羽の姿も見られました。親鳥が卵や雛、幼鳥を守る姿勢には感心します。この時期コチドリが、鳴きながら見えるように移動したりする時は、多分近くに巣や幼鳥などがいて、それから気を逸らすために親鳥がやっている行為です。まあ、親鳥に騙されてやるのも如何でしょう?

室見川ではあちこちでコチドリが繁殖しています。偽傷行為も見られました。