野 鳥 ニ ュ ー ス

Vol.5 No.18

2005年05月1日発行

発行:室見川の野鳥

 

やっと雨、でもシギチは少ないですね〜!
アカツクシガモやっと見ました!

田植えの終わった田んぼにやっといたウズラシギ。

良い天気が続き、観測史上初の四月の夏日まで気温が上がりました。シギチの渡りを期待した農耕地は砂埃でカラカラ。やっと週末に雨が降りましたが、期待したようにはシギチは降りてくれませんでした。
 
先週末アカツクシガモの情報を対馬へ行く準備中に知り、本当に焦りました。アカツクシといえば、山口まで見に行って振られたり、ずっといたのにと抜けた後から情報もらったりで、縁遠い鳥でした。せっかく近くで出てくれたのだからと、月曜日の早朝見に行ったのに、なんとネズミ取りにかかってしまいました。免許取って20数年。この間違反は1度だけ。ああそれなのにネズミ取りをしているのを知っている道でかかるなんて…。無事アカツクシは見られたものの、警戒心が強くてすぐ飛んでしまって、良い写真は皆無。再撮を試みるも今度は陽炎。三度目にはもういませんでした。やっぱり縁がない鳥なんでしょうね。
 
それにしても良い天気が続きましたね。今津で淡水系のシギチを求めて農耕地を行くと、車は砂埃で真っ白。早稲は田植えも終わって水が入っているのですが、シギチは全然入っていません。稲の伸びていない田んぼより、水路や河川が良いのか、タカブシギやクサシギなどはそちらで見られることが多かったです。唯一ウズラシギ1羽が田圃で見られました。なんか嬉しくなって、やっぱりこうでなくっちゃなんて思いながら、道路にしゃがんで餌採りを撮っていたら、何を思ったのか急にこちら向かってきて、スコープのピントが合わないぞ〜と、思った瞬間背後の水田に飛んでいました。つまり私を飛び越えたということです。また、タゲリの夏羽♂を初めて見ることが出来ました。
シギチ以外では亜種タイワンハクセキレイが今年も見られました。胸の黒い部分が嘴まで伸びていて、背は灰色というタイプです。しかし毎度毎度上手く撮れません。対馬でも群れを見たんですが、撮れませんでした。これも縁のない鳥かな?
干潟の方は、チュウシャクシギを115羽も数えることが出来ました。今季はチュウシャクは多くて、室見川でも愛宕で11羽数えられました。チュウシャクに混じってオバシギやウズラシギ、トウネンなども干潟で見られましたが、キョウジョが今津で確認出来たのは久し振りでした。
しかし、干潟ではシギチは遠すぎて、満潮時には周辺の田んぼに入ってくれないかなと思っているんですが…。上手く行きませんね。
 
室見川では24日にオオヨシキリの鳴き声が聞かれたようです。昨年より7日遅く、今年に渡りの遅さを現しているようです。
3月の地震で立ち入り禁止になっていた、マリナタウン人工海浜は規制が解除されました。地震の傷跡は残っていましたが、これで一安心。コアジサシが4〜5羽、魚釣りで賑わう堤防周辺にダイブしていました。どこか止まってくれないかと期待したのですが…。
 
GWはまだ続きます。今津の田圃に水があるうちに、降りてきてくださいよ〜!待ってます。

やっと見られた因縁のアカツクシガモ♂。

タイワンハクセキレイも来ているのですが…。

今津のキョウジョは珍しいです。

100を超えるチュウシャクの群れと一緒のオバシギ。