野 鳥 ニ ュ ー ス

 
 
桜開花宣言、今津にナベヅル!
Vol.5 No.14
長崎でクロウタドリをゲット!
2005年04月03日発行

発行:室見川の野鳥

 

黄色い嘴とアイリングが目立つクロウタドリ!褐色味が強いので第一回冬羽から夏羽ってとこでしょうか?

春って感じの良い天気が続きました!先週の霰が嘘のよう。で、桜も昨年より12日も遅れて開花宣言が出ました。今年は入学式までちゃんと桜の花があるようです。昨年の次男の入学式は葉桜でしたので…。先日震度4の余震があり、まだまだ安心出来ない福岡ですが、春は深まりつつあります。
 
ヤツガシラの渡来から、渡り鳥の情報が活発になってきました。ツバメももう普通に飛び回っていますし、カモ類やカモメ類は日々少なくなっています。さてツグミやジョウビタキは来週見られるでしょうか?
 
週末に今津になんと4群計300羽を超えるナベヅルが舞い降りました。午後から雨になったせいでしょうが、日曜日の午前中までいたようです。今まで家族単位で舞い降りているナベヅルの目撃例は聞いていましたが、300羽と言う数には吃驚。出水で見るのとは違い、やはり警戒心は強いようですし、新鮮な感じがしました。昨年生まれの幼鳥も大分成鳥と変わらない個体が増えていました。
また、今津ではチュウサギが入っていました。嘴の先に黒い部分が残っているので、田んぼなどで見かければ、すぐに分かると思います。またシマアジも入っています。日本で越冬しないので(少数は石垣島などで冬を越すようですが)、夏羽オスのシックな姿はこの時期しか見ることが出来ません。コガモの群によく混じるので、要チェックです。
タヒバリも多分胸が色づいてきていますし、ムネアカタヒバリも赤く染まっていました。ヘラサギが珍しく3羽も見られたのですが、冠羽が伸びて、黄色みを帯びた夏羽になっていました。カンムリカイツブリも夏羽になっています。
福岡でも、頭が黒くなったノビタキも見られているようです。繁殖地目指して、次々に渡ってきているようですね。
 
シギチは室見川や今津では、まだまだですが、コチドリはあちらこちらで「ピピピピピ」と元気な声を出しています。今津では夏羽のオオソリハシシギ♂が見られました。室見川ではクサシギが多く見られます。警戒心が強いので、なかなか絵になりませんが、夏羽個体を見たいものです。オジロトウネンもまだ2羽室見川にいます。こちらも是非夏羽姿を見たいものです。
 
年開けてライファイーに全然出会えず、物足りなく感じていたんですが、3月には今津にチフチャフが現れてくれて、久々のライファーとなりました。ゆっくり見られる鳥ではなかったので、ライファーだったのにイマイチ感動が薄かったです。その後有明海の干潟でヒメハマシギを見つけだしましたが、これもじっくりではなかったので、その場では「かな?」で、後ではっきり分かった次第。
今度のライファーのクロウタドリは、誰でも見間違うことがない特徴で、近寄らせてはくれないものの、じっくりと見ることが出来ました。大きい鳥で、ツグミと一緒に見ることが出来たのですが、でかくてスマートという感じでした。黄色い嘴とアイリングが春の光を浴びて綺麗でした。
クロウタドリと主に、ヤツガシラも見ることが出来ましたし、ヤブサメの鳴き声も聞けました。

週末は今津にマナヅルが。

今津にもシマアジがいました。

コチドリがそこかしこで見られます。

夏羽のヘラサギ3羽。