野 鳥 ニ ュ ー ス

 
 
そろそろシギチのシーズン!
Vol.5 No.13
デジスコ講習会もありました!
2005年03月27日発行

発行:室見川の野鳥

 

ヨーロッパトウネン冬羽。シチメンソウが綺麗でした!

余震が続く1週間でした。天気もあまり良くなくて、もう桜の開花時期だというのに霰まで降るしまつ。それでも鳥たちは渡ってきているようです。
土曜日には、たーぼ♪さんのデジスコ講習会が油山自然観察の森で行われましたので、ちょっと覗いてきました。
 
地震以降楽しい鳥見がなかったので、エイヤッと土曜日には有明大授搦までシギチを見に行きました。有明海は遠浅なので大潮の満潮時にしか、シギチを近くに見ることが出来ません。また、海が南側に面しているので、昼近くなると完全な逆光になります。ということで、午前中の大潮満潮が観察には最適となるのですが、土曜日は天気も良く、最適でした。
最近朝早く起きられずに、家を出たのは7時過ぎ。8時半頃着くと既にかなり引いていて、数名のバーダーが。その中にロビさんがいて、三脚を忘れたと一脚にスコープを付けられていました。
干潟にはダイシャク、ホウロクの大群に、ダイゼン、ハマシギの大群。その中にぽつんぽつん赤く見えるのはオオソリハシ♂。♀は♂より大きくて、赤くないので地味です。アオアシシギの群も見えます。夏羽になったオバシギも群れでいます。エリマキシギ1羽も発見。残念ながらすぐロストしてしまいましたが、一度は見たい夏羽♂ではありませんでした。
シロチドリにメダイチドリもかなり見えます。1羽だけオオメダイがいました。足が長くてハマシギよりでかい感じです。シロチドリより小さくてちょろちょろしているのはヨーロッパトウネンでしょうか、嘴も足も細長いです。
シギチ以外には頭が黒くなったズグロカモメがかなりいます。海の上にはセグロカモメ。ツクシガモやオナガガモ、マガモも。カモ類まではよくチェックしませんでしたが、シマアジ♂も見つかりました。今季初認でした。
これらがゆっくり見られるのなら良いのですが、餌を採って忙しく動き回っているか、寝ているか、潮に合わせてこちらに移動しているかで、なかなかじっくりは見られません。その上、時折ばっと飛んでしまって、せっかく見つけた鳥も次の瞬間にロストしてしまいます。
また、満潮になって、柵まで潮が満ちると全て飛んでしまいますので、近くで観察出来るのは、満潮前の1時間半位です。
つまり多種を多量に見ることが出来るけど、ゆっくりと観察することは不可能です。しかし何度見ても圧倒されます。今津や和白で見るシギチの数ではありませんから。数百で良いのかな?佐賀の野鳥の会などでカウントされているでしょうから、一度知りたいなと思っています。
 
午後からは福岡に戻って油山へ行き、日本野鳥の会主催の「デジスコーピング入門」に参加しました。Digisco.comのたーぼ♪さんが講師だったので、挨拶がてらに行ったのですが、熊本や佐賀からも参加者いて盛況でした。Kishitamanさん、マコさんご夫妻、rinngoさん、Keikoさん等のデジスコ経験者の他、三宅島さんなどの未経験者の方も。
しかしNiconのシステム化されたデジスコ機材は凄いですね。私の押しつけ撮影とは全然違います。手ぶれを防ぐために、レリーズを押す時は雲台のレバーからも手を離すと言われていました。私は逆にぶれないようにしっかり持つです。デジカメの画素数と連写能力に、涎が出ました。

オバシギも夏羽に換羽していました。

シマアジが干潟にいました。

デジスコ講習会の一コマ。

オオソリハシシギ♂の夏羽が綺麗でした。単体で撮りたいのですが、いつもダイゼンが邪魔しました。