室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第42号
2004年10月11日発行
発行:室見川の野鳥

今津をノビタキ通過中!カモ類も増えてきました!

実りの稲田で虫を捕まえていたノビタキ。
又颱風でしたね。福岡には影響はありませんでしたが、雨が続きました。週末も雨雨…。雨の夕方、自宅前の電線に群れるムクドリを見ると、冬が近づいてきたことをしみじみと感じました。
 
実りの秋を通過していくノビタキを先月から探しているのですが、なかなか見つかりませんでした。毎年9月下旬には見ていたんですが…。やはり今年の天候のせいでしょうね。夏が暑かったから山には実りがいっぱいと思っていたんですが、TVでクマの害が報道されていました。山ではこの颱風の風によって、木の実が太らないうちに落ちてしまって、餌が減っているとか。ということは、鳥の生活にもかなり影響が出そうです。

このキンクロハジロ♀は下尾筒が白い。

♀に見えるオナガガモ♂エクリプス。

今津で4・5日に見られたエリマキシギ幼♂。
ということで、やっと今津でノビタキを発見。稲田の杭などの高いところに止まって、餌の虫を探している姿が見られました。
 
水辺の方はカモ類が多くなってきて賑わいが始まりました。マガモ、カルガモに、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモなどで2〜300羽ほど見られました。今年もオナガガモが多そうです。あと、キンクロハジロやハシビロガモも姿を見せています。
ただし、この時期は♂は殆どエクリプスなので、♀みたいに地味だったり、換羽途中だったりして綺麗ではないため、見ていて楽しいってことはないかな?識別も結構悩ましいし…。
カモ類同様にカモメ類、ウ類も数が増えていますが、やはり例年より、少なくとも昨年よりは渡来が全体的に遅いですね。
シギチの方はタシギを除いて、田圃や蓮田では殆ど見られなくなりました。エリマキシギ幼羽♂が週の初めにちらりと見られただけ。干潟の方にはオオソリハシやホウロクシギの他メダイチドリやトウネン等もまだ見られています。
クロツラヘラサギは、東区の方と行き来をしているようで、葦の州に定着していません。私には越夏した若鳥の群れに、渡ってきた成鳥が混じっているように思えるのですが…。
 
農耕地は現在ノビタキが通過中ですが、今月末にはタゲリやミヤマガラスがやってきて賑やかになります。ジョウビタキもその頃ですね。

数が増えてきたカワウ2羽のシンクロ。