室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第40号
2004年9月26日発行
発行:室見川の野鳥

今年はトケン類の当たり年?ヒタキ類も山や公園で大賑わい?

オオルリ♀。
繁殖をすませたトケン類(杜鵑類、ホトトギスの仲間をそう呼びます)が、渡りの時期には都市公園などで見られることは図鑑にも書いてあることですが、今年はいろいろなこのトケン類を見ることができています。そんなトケン類を追っていたら、ヒタキ類も目につきだしました。
 
私の自宅から一番近いヒタキポイントは室見川河畔の野生の広場。毎年コサメビタキが見られています。今年もそのクリッとした目を探しに行ったら、トケン類が。今まで良く探さなかった西部運動公園でも2+の個体が見られ、今宿野外活動センターや唐の原など毎年見られているポイントでは勿論見られています。この時期鳴かないので識別は難しいですがカッコウ、ツツドリ、ホトトギスにジュウイチとよく見られています。夏暑かったせいで毛虫などのトケン類の好物が多いのでしょうか?

オオルリ♂若鳥はちょっと遠すぎました。

というわけで、毛虫、芋虫が多いなら、ヒタキ類も餌に困りません。早くから見られていたエゾビタキですが、このところコサメビタキもよく見られるようになってきました。3年前まではエゾはこんなに多くなかった気がしたんですが…。
そしてオオルリの姿も見ることができました。青くて綺麗な♂成鳥は残念ながら見ることはできませんでしたが、♀が2+に♂若鳥が一緒に居るところを見ることができました。もう暫くは楽しませてくれるのではないでしょうか。私としてはキビタキの成鳥♂をじっくり撮りたいのですが…。
 
で、このところフィールドノートを更新しておりませんでした。実は13日今津にコモンシギと言う迷鳥が現れたからです。

今宿野外活動センターで鳴いていたエゾビタキ。

今年も野生の広場にコサメビタキが来ました。
私は最初の発見者から14日の夜に知らされましたが、かなり悩んでしまいました。ご存じのように迷鳥、珍鳥情報により大人数が一気に集まって、地元住人とのトラブルとなった例が多々あるからです。特に20日と23日の祝日が控えているために、遠来のバーダーも考えられたためです。もし私のこのサイトに情報を掲載することによって、少しでもトラブルに荷担するような結果が起きてしまった場合、私は責任がとれないなと判断しました。時に稲刈りのシーズンになると言うこともありましたので。
結果としては関東関西からもバーダーが来られて、賑わいを見せましたが、私が知っている限りでは、大きなトラブルはなくすんだようです。しかし、私が見た時はいつも遠くを小走りして、なかなかデジスコさせてくれないシギでした。今度来る時はもっとじっとしてね。

まともにデジスコさせてくれなかったコモンシギ。