室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第38号
2004年9月12日発行
発行:室見川の野鳥

ミドリンさん来福!でも今津はシギチ少な目…。

足をどうかしたのか?夏羽の残ったオグロシギ。
11日土曜日に東京からミドリンさん来福。空港からその足で今津へ。シギチは少なかったですが一緒に鳥を見て回りました。
 
火曜日には再度颱風が福岡を襲いましたが、颱風の西側だったためか前回よりも被害も少なくて助かりました。しかし、風が南西から吹いていたので、外洋性の鳥も入らなくて、これといってシギチも渡って来ませんでした。ということで、今津のシギチは抜けるばかりで、なんかどんどん寂しくなってきました。今年は用地内に水が多くて、シギチにぴったりと思うのですが…。
そんな中にミドリンさんが来られたので、せっかくの来福なのに、見てもらうだけのシギチはいず、ちょっと可哀相でした。クロツラも人工島の方だったのでしょう、姿を見せませんでしたし…。
まあ、土日と晴れて北風も吹いているようなので、又少しずつ渡って来ているようです。

セイタカシギ雌雄が見られています。

そんな中で、渡ってきたばかりだったのか、採餌に夢中だった2羽のオオソリハシシギが、ちょっと目を離したすきにハヤブサ若に倒されてしまいました。その瞬間は見ていなかったのですが、急降下の蹴りがはいったのでしょう。警戒モードに入っていた1羽は無事で、羽を逆立ててハヤブサを追い払っていました。結局そのハヤブサは倒した獲物にはありつけないままでした。翌朝その死骸がなかったと言うことは、掃除やさんの胃袋に収まったのでしょう。
対馬の方ではアカハラダカの渡りがピークです。佐世保の方も今日は見学の人が多かったのでは?その対馬にツメナガセキレイが100羽以上も渡ってきているとのこと。それなら今津にもと先日から探していましたが、やっと1羽発見。刈り入れのすんだ、雨水のたまった田圃を独特のビジという鳴き声で飛んで行ってしまいました。亜種ツメナガセキレイの幼羽でした

ハヤブサにやられた手前のオオソリハシシギ幼羽。

オジロトウネンは抜けたようです。

山や林の方では小鳥類の渡りの情報がちらほら聞こえてきます。福岡市内でもサンコウチョウやキビタキが見られています。
コサメビタキくらいいないかと足を運んでみましたが、まだ会えていません。しかし、赤茶色のトケンに遭遇。赤色型がいるトケンはホトトギスかツツドリですが、サイズ的にはホトトギスかな?
モズが鋭い声で鳴きしながら、夏とは明らかに違う空の下を飛んでいます。秋と言うには陽射しが強い日もありますが、朝晩の冷え込みやが、夜露に濡れた道ばたの草に見えるように、着実に季節は進んでいます。
カモ類ももう暫くしたら渡ってくるでしょう。ノビタキも後1ヶ月?徐々に鳥の密度が増えていきます。風邪に気をつけて、体力温存です!

リラックスモードのキリアイ幼羽。