室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第37号
2004年9月4日発行
発行:室見川の野鳥

颱風の後、急に秋めいてきました。シギチも続々?!

アカエリヒレアシシギの冬羽への換羽中個体。
颱風16号の影響は、自宅では庭木が折れたくらいでしたが、東北の角にある実家は吹き返しで屋根が壊れたりしました。皆さんのところはどうだったでしょう?颱風が去り9月になった途端朝夕は冷えてきて、急に秋めいてきました。
 
颱風が来たので、もしかしたら外洋性のアカエリヒレアシシギが内陸に入るかなと思っていたところ、連絡があり、室見川沿いの休耕田で夕方60羽ほどの群れが入っていたとのこと。残念ながら翌朝31日には発見できませんでしたが、今津には10数羽が入っていました。残念ながらその日の内に外洋に帰ったらしく、その後見られません。居残り組がいても良いのに…。
他にはキリアイ幼羽2、コアオアシシギ冬羽2、ウズラシギ夏羽等が見られ、サルハマシギの幼羽1も見ることができました。サルハマシギ幼羽は初めてでした。一瞬何シギか分かりませんでした。

サルハマシギの幼羽は初めて見ました。

このサルハマは周船寺川でアオアシシギやソリハシシギと一緒にいるところが見られています。暫くいると良いですね。
トウネンはだいぶ数が少なくなっていますが、その中にオジロトウネン幼羽が混じっている小群が見られました。今まで見たジロネンの幼羽のなかでは一番綺麗な個体かな?
コアオアシシギやキリアイのように抜けたと思われる個体もいるんでしょうが、週末に近づくにつれ、どんどんシギチが見つからなくなってきました。水のある草の茂った休耕田などを暫く見ていると、草陰からエリマキシギやウズラシギ、ヒバリシギなどが出てきますので、抜けてしまっているわけではないようです。
渡ってきた時は、空腹なので、辺り構わず食事をするので、開けた場所の方が、敵も見つけやすく、餌も採りやすいのかも知れません。

アカアシシギは久し振りの冬羽もいました。

オジロトウネン幼羽。サブターミナルバンドがはっきり。

しかし、空腹も収まると、草の茂ったところの方が休息にもいいので、そういう場所に移動するのでしょう。そこで、次の渡りのための栄養を身につけていくのでしょう。
そんな中、土曜日の昼過ぎアカアシシギ6を見つけました。冬羽2羽に幼羽4羽。朝はいなかったようなので、昼間渡ってきたのかも知れません。従って、広い休耕田の水面で餌を採っていました。
今年はシギチを車から降りて撮っています。最初は警戒されますが、じっとしていると、相手から勝手に寄ってくることが結構あります。
嬉しいのですが、デジスコ不可能な距離になるので、只見るだけです。ちらちら視線を投げかけるので、こちらを無視しているわけではないようです。これも一つのコミュニケーションなんでしょうね。

キリアイ幼羽。後はアカエリヒレアシシギ。