室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第36号
2004年8月30日発行
発行:室見川の野鳥

颱風16号通過!今津のシギチはどうなるでしょう?

コアオアシシギ冬羽。綺麗な個体でした。
沖縄旅行のニュースを週中にアップしましたので、中途半端になってしまいました。先週末の今津シギチ情報です。
 
トウネンの数が幼鳥を中心に急激に増えてきました。水処理場予定地を中心に水門の方まで。また、太郎丸や前原方面の休耕田でも10羽前後の群れが見られました。
昨年はヨーロッパトウネンの幼羽や夏羽が見られましたので、しっかり要チェックです。夏羽のすっきり静止した写真を撮りたいなと思っています。見つかればですが…。
あと越冬するアオアシシギの他に多いのは、ソリハシシギ、タカブシギあたりです。ヒバリシギは最近ずっと見ていますが、結構草陰にぽつんといたりで、見つけにくいようです。ウズラシギはやっと1羽見ることができました。キリアイは抜けたようです。オジロトウネンはまだ見られていません。

今季初認のウズラシギの夏羽。

私の好きなコアオアシシギは幼羽のあと、今度は冬羽が入ってくれました。冬羽は全体が白くて、長い足と嘴のその姿を白い貴婦人と呼ぶ人がいて、私もまさにそうだなと思っています。
より長くて赤い足のセイタカシギも1羽、第1回冬羽の個体が見られました。すぐに抜けたようですが、いつ見ても綺麗なものです。
今年は春先にも見られたエリマキシギは、幼鳥♀が2羽見られました。北九州曽根の方では幼鳥♂も見られているようです。エリマキシギは雌雄で大きさがかなり違うため、羽衣は同じでも雌雄の識別がつきます。♀はクサブシギ大。♂はアカアシシギ大です。って分かります?
あとはケリが見られています。実は21日に遠く翼が白黒の鳥が飛んでいくのを双眼鏡で見ました。タゲリには早いし、まさか今年対馬で外したマダラチュウヒ?なんて思っていましたが、それがどうもケリだったようです。

所々で見かけるヒバリシギ幼羽。

セイタカシギ第1回冬羽も見られました。

シャクシギ類はチュウシャクも1羽で、後はホウロクやダイシャク、オオソリハシなどがちょろちょろ見られているくらいです。チュウシャクの集団が見られるのは颱風明けでしょうか?
ジシギも数はまだまだです。ハリオらしい姿はまだ見ていません。
さあ、颱風も行ってしまいました。ツメナガセキレイやヒレアシシギ類など期待しています。
全国的には茨城でアシナガシギがでたり、オオメダイチドリが多く出たりしているようですが、この季節の私のシギチ目標は、是非ヘラシギを見たい!というものです。昨年は多々良川の方にいたそうですが、話を聞いた時には既に抜けていました。
アメリカウズラシギ、カラフトアオアシシギこのあたりは今年出てくれないでしょうか?見られそうで見ていません。

エリマキシギ2羽は幼羽の♀です。左はトウネン幼羽。