室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第33号
2004年8月14日発行
発行:室見川の野鳥

オリンピックが始まりましたね!シギチもぼつぼつ。

頭を悩ますジシギもやってきました。
お盆で、アテネオリンピックが始まって、プロ野球も終盤に入って、真夏日が連続していて……皆さんお疲れではないですか?
 
田尻の水処理場用地では、まだシギチの姿がほとんど見られません。見落としているだけかもしれませんが…。草もないため、隠れられないからでしょうか?それとも餌がないのでしょうか?カルガモやサギ類が占領しています。どどどっとアカエリヒレアシシギの群れなんかが入ってくれると嬉しいのですが…。
蓮田周辺や周船寺川周辺の休耕田に満潮時はシギチがよく見られるようになってきました。といっても、数や種類はまだまだですが。
ジシギも2羽見つかりました。最初は全体的に暗色で、尾羽も短くないと思えたので、チュウジだと思ったのですが、なかなか全身が見られないため、炎天下30分から1時間見ていても結局埒があきませんでした。

夏羽の残ったムナグロ。

先日からタカブシギは見られていましたが、今週は幼鳥が見られました。上面の黄褐色の斑が思ったより鮮やかでした。
ムナグロも2羽太郎丸で1回見ましたが、抜けたのか、どこかへ潜っているのか、その後見つかりません。まだ夏羽が残っている個体でした。
ヒバリシギもやってきています。トウネンが今月まだ見られていないので、小型シギが少なくて寂しいところでしたので、嬉しいです。
コアオアシシギが1羽アオアシシギの群に混じっていますが、先週見ていた2羽とは違う個体のようです。まだ殆ど灰色の冬羽が出ていない、幼羽のようです。何はともあれ、好きな種類のシギがずっといてくれるのは嬉しい限りです。しかし、すぐに飛ぶのが玉に瑕です。こんなにシギチって飛んだかなと思う程、今年のシギチは警戒心が強い気がします。

幼羽のタカブシギも見られました。

ヒバリシギも3羽見られました。

さて、早稲が黄金色の頭を垂れています。お盆明けから刈り取りが始まるのでしょうか。雨が降ってそこに水が溜まれば、またシギチのいい中継地となります。今年もツメナガセキレイ等が入ってくれると嬉しいのですが…。
まだ、暑い夏ですが、昨日今津ではモズの高鳴きが聞かれました。囀りを止めたオオヨシキリが、芦原や藪でぐぜるような声を出しています。姿が見えませんが、今年生まれた幼鳥もいるのでしょう。もうすぐ旅立ちの時です。
クマゼミ、アブラゼミにかわって、ツクツクボウシが聞かれ始めました。静かに静かに季節は移り変わっています。
本格的な秋の渡りはもうすぐです。それまでばてないよう、養生しましょう。

アオアシシギと一緒にいるコアオアシシギ幼羽。細くて白くて、綺麗です。