室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第31号
2004年7月31日発行
発行:室見川の野鳥

東からへんな台風接近!シギチは少しずつ。

今津のクロツラ若軍団。今日は15羽でした。
今年は颱風が多い年だと思いますが、今のところ福岡直撃はありません。この10号は東からやってくると行った変な颱風です。福岡にもやってくるのでしょうか?なんか、また脇をする抜けそうです。
 
シギチが入り出したので今津詣でを続けています。しかし、先週見られたトウネンやアカアシシギ、ダイゼンといったところはすぐ抜けたらしくて、今週は全然見あたりません。トウネンがいるだけで楽しくなれる私なのですが…。
アオアシシギ、ソリハシシギに続いては、キアシシギとタカブシギが見られました。しかしまだ個体数が少ないですね。
キアシシギは室見川でも見られるようになってきました。これらのシギは普通種ですが、やはりその季節の最初に見るとワクワクしてしまいますね。

ソリハシシギはまだ1羽のようです。

カラシラサギも見られたのですが、週末は見つかりませんでした。
先週から見られいるクロツラヘラサギは、若鳥ばかりで15羽前後。葦の中州より杭場の方が好きらしく、杭場周辺で見ることが多いです。満潮時の水位が高いというせいもあるのでしょうが…。
今日は5本の杭の上にそれぞれが止まり、止まりきれない他の10羽は満潮の河口上空を飛び回り、杭場に戻るを繰り返していました。
風切羽根の黒い斑の大きさもかなりまちまちで、斑が小さいのがより成鳥に近い個体なのかなと言う気がします。
昨年繁殖を確認したタマシギポイントが、今年は草を刈られており、どうも繁殖しづらい感じです。それでも時折タマシギを見ますが、今日は田尻で♂2羽のところを見ました。これは初めてのです。若い♂の兄弟なのか、父子なのか分かりませんが…。

タカブシギもようやく姿を見せました。

キアシシギは室見川にも姿を見せています。

今津の水処理場用地に重機が入っています。草刈兼整地なんでしょう。早く終わって、暫くはシギチの休息場所になって欲しいものです。
 
このところ立て続けに本を読みました。1年間に北米で何種類の鳥を見る事とができるか?にチャレンジしているバーダーを描いた「ザ・ビッグイヤー」と、カナダの野鳥病院の物語「箱船に乗った鳥たち」の2冊です。両者ともノンフィクションですが、とても刺激的で、面白くて一気読みでした。特に「ザ・ビッグイヤー」の中で、記録のトップの男が、4日間10400キロの探鳥旅から帰った足で、再度アンカレッジまで飛行機で飛ぶところ。満潮4回でやっと見つけたのは、1羽のソリハシシギ。北米では本当に希少種なのだと分かります。
あとで鳥に関する書籍の紹介コーナーを、作ろうかとも考えています。

タマシギ♂2羽。今年生まれた若い個体なんでしょうか?