室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第30号
2004年7月25日発行
発行:室見川の野鳥

室見川でもアオバズク巣立ち!さあ、シギチの季節です!

夏羽のトウネンの群れが見られました。
室見川H神社も無事2羽の雛が巣立ちました。前原のM公園はまだかもしれませんが、ほぼどこもアオバズクの繁殖は終了です。オオヨシキリの鳴き声も消え、蝉の鳴き声だけがどこでもこだましていますが、やってきました、シギチのシーズン!
 
アオアシシギが今津で見られたと言うことで、そろそろシギチの渡りのハシリが見られると、今津へ通いました。
土曜日にはクロツラヘラサギの若の群れが12羽、アオアシシギも6羽と見られ、少しづつ渡ってきているんだな〜!と汗だらけになって感慨に耽っていたら、コチドリだけと思っていた休耕田にトウネンが10数羽入っていました。トウネン好きの私としては、7月中にこんな群れが見られてウキウキ。光が悪かったので、午後から再度見に行きました。ちょこまか動き回り、時折何かに驚いて飛んでしまうので(しばらくすると戻ってきたりします)、なかなか上手く撮れませんでした。

アオアシシギもまだ夏羽です。

飛んでいく姿を見ていたら、1羽大きなシギチが見えました。イソシギもいたので、イソシギだろうと気にもとめていませんでした。しばらくして戻ってきたトウネンを撮っていたら、結構遠くなってしまったので、近くで休んでいたコチドリにスコープを向けると、なんかでかいチドリが休んでいました。右の写真で分かるように手前のコチドリが、なんとも可愛く見えてしまいます。コチドリもトウネンと並ぶと、大きいな〜って思うのですが。
で、これは何だ?となったわけですが、結構迷ってしまいました。形態から見てイカルチドリなのでしょうが、ピンと来ませんでした。今までイカルチドリは室見川の中流で時折見かけるくらいで、まさか下流域の今津の休耕田で見るとは思ってもいなかったからです。先入観でしょうね。
しかし、コチドリとイカルチドリはよく似ていますが、こんなにサイズが違うのかと吃驚でした。
日曜日にはクロツラヘラサギは16羽に増えていて、河口干潟にはアオアシシギの他に、ダイゼン1、ソリハシシギ1が見られました。
この夏はダイシャクシギやホウロクシギなどの越夏個体が見られなかったので、ほんとに久し振りの干潟のシギチでした。

イカルチドリなんでしょうが…

ダイゼンはかなり夏羽がボロボロでした。

休耕田の方ではトウネンが、水の入った休耕田の草の茂みをちょろちょろしていて、昨日ほど見やすくありませんでした。ちょっと残念でしたが、他の場所でちょっと大きめのシギチがサギ類に混じって餌を啄んでいました。逆光だったの、近づきながら何かな?と思っていたんですが、アカアシシギでした。夏羽の綺麗な個体でした。地味なシギチが好きなんですが、やっぱり、赤いシギチは綺麗だし、見つけると嬉しいものです。逆光の中、餌を啄みながらどんどん遠くなります。農作業の車も動いています。邪魔にならないように、帰ることにしました。
これから、シギチ観察のため農道をよく通ることになりますが、農作業の邪魔にならぬよう、心していきたいと思います。まあ、炎天下の昼下がりに農作業をされる方は少ないので、そこが狙い目かも。でも、暑いよ〜!

逆光で色は出ていませんが、アカアシシギ夏羽。