室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第20号
2004年5月16日発行
発行:室見川の野鳥

渡りは終わったんでしょうかね?週末は雨雨…。

思いもかけず明るいところへ出てくれたマミジロ。
シギチや小鳥の渡り鳥を追って忙しくも楽しい時期だったはずなのですが、何故かあっさりといなくなってしまいました。渡りは既に終わったんでしょうかね?とうとうセンダイムシクイの鳴き声は聞かないままでした。
 
サンコウチョウが出た時には行けずじまいの南公園。ダメ元で行ってみました。キビタキの姿をやっと見ることができたくらいで寂しいもの。で、帰りかけたらなんとマミジロを目の前で見られることに。♂の若い個体で、胸などに白い部分があるけれど、眉斑が白く凛々しく十分綺麗です。暗いところばかりでISOを800等に落とさないと撮れない状態なのですが、ずっと姿を見せてくれて、楽しませてくれました。1時間ほどして、葉で隠れるけれど明るい枝に止まっているところを撮ろうとしていると、通りがかりの人が、スコープを覗かせてくれと。今はダメだよ〜!

名島の海岸でササゴイが!

コアジサシの目がきちんと出ている写真が撮りたくて、名島へ行ってみましたが、ダイブして魚を取っては、鳴きながら飛んでいるばかり。磯にはキョウジョシギ、キアシシギ等がうろうろと。そんな中でササゴイ発見。海岸でササゴイを見つけるのは初めてでした。
そうしているうちに陽は高くなり、ギラギラと夏の陽射し。やっと降りてくれたコアジサシなのですが、目に光が入らず、今回ものっぺり顔となってしまいました。難しいですね〜!
和白にも行ってみましたが、こちらは何にもいない。人工島をちらっと見たら、そちらには鳥影が見えました。多々良川にはクロツラやトウネン、ハマシギがいるのに、和白には出てこないようで、何故なんでしょうね?多々良川の方が干潟が柔らかくて餌が多そうな気はします。和白は砂がしまっていて、硬そうなので、餌が取りにくいのでしょうか?

コアジサシはなかなか降りてくれません。

止まったまま囀るセッカ。巣が近いのでしょうか?

今津は今週本当に鳥の数が少なくて寂しかったです。せっかく三重のふぁるこさんが帰省されて今津へ行かれたのですが、残念でした。
アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギなどは干潟で見られるくらい。クロツラもまだいますが…。とにかく今年は、蓮田や田圃に入る淡水系のシギチが少なかった気がします。5月に入って全然ダメです。是非8月には大挙して戻ってきて欲しいものです。
と、渡りが終わってしまうと、寂しい季節になりますね。高い山や北海道などへ遠征するか、地元でじっくり普段撮らない鳥を撮るかと言うことになります。
オオヨシキリやヒバリ、セッカは今が撮り時でしょうね。草や葦の先で全身出して囀ってくれますので。
また、アオバズクがそろそろやってくるのではないでしょうか?そういえばミソサザイも今年まだ見ていません。

名島のキョウジョシギ♂。