室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第16号
2004年4月18日発行
発行:室見川の野鳥

室見川でオオヨシキリが鳴き出しました。夏鳥通過中!   

今年も昨年と同じ4月17日初認でした。
室見川のオオヨシキリは、2001年2002年が4月18日。昨年は4月17日が初認でした。で、今年は昨年と同じ17日に見られました。
また、上流の曲淵ダムではキビタキやコマドリが鳴き出しています。夏鳥がやってきましたね!
 
別にオオヨシキリの初認日などの調査をやっているわけではないのですが、不思議にほぼ同じ日に渡ってくるため、オオヨシキリの行動に興味が出てきています。
オオヨシキリは♂が先に渡ってきて、縄張りを確保し、そこへ♀が遅れて渡ってくるらしいのですが、毎年同じ場所を縄張りとするのかどうかは分かりません。
今日は1個体しか見ませんでしたので、他の個体と混同することはなく、観察には向いていました。その個体は、囀り廻る範囲が決まっているようで、見ていた2時間ほどの中では、円を描くようにして鳴く場所を移動していました。

ツツジの茂みの中のコマドリ。正面写真しか撮れませんでした。

そこが縄張りの境界線らしく、決してそこから外れることはありませんでした。
これから夏まではオオヨシキリの鳴き声が室見川に響くわけですが、通過していく夏鳥達の姿もちらほら見られ出しました。
私の場合、山の小鳥の撮影は苦手です。デジスコには暗い上に、姿を見せるのをじっと待ったうえに、ピントを合わせた途端又藪の中に入られてしまうため、何か徒労感が漂ってしまって…。でも綺麗な鳥が多いんですよね。
ということで、南公園のコマドリに挑戦しました。近くで鳴いてくれて、そこそこ姿を見せてくれるのですが、全く追いつきません。スコープに入れて、ピントを合わせるだけで精一杯でした。こういう時に一眼が欲しくなります。
それよりもまず眼鏡を買い換えなければいけません。最近ピントが合わない写真を量産していますので…。

亜種タイワンハクセキレイ。

もしかしてアメリカムナグロ?

今津ではシギチがイマイチで、少し寂しい感じです。
それでも日曜日にはムナグロ9+、チュウシャクシギ23+、オオソリハシシギ4、ダイシャクシギ1が見られました。
このムナグロの群れの中で1羽だけ何か変な感じのものが…。夏羽になっている個体や換羽中、殆ど冬羽のものと混じった群れだったのですが、その個体は冬羽を多く残した羽衣で、黄色みが全然なくて、でも背の模様の色は褐色系でダイゼンとは思えない。眉斑も白く明瞭で、アメリカムナグロなのでしょうか?
タヒバリ類もこのところよく見られますし、タイワンハクセキレイの姿も確認できました。
雨が上がったら一気にシギチが増えそうな気がします。楽しみですね。

南公園で巣作りに励むコゲラ。