室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第4巻第9号
2004年2月29日発行
発行:室見川の野鳥

今室見川ではモンゴル、ホイグリンカモメが見やすいですよ!

白くて綺麗なモンゴルカモメ第1回冬羽。
今週は今ままでさぼっていたこともあり、室見川のカモメウォッチングをやっていました。カモメ類を見ていると、たまに傍らを通りかかった人に声をかけられます。あの茶色いのは何?とか、ちょっと大きい背の黒いのは何?とか。室見川河畔を訪れる、鳥見をしない人たちも結構気になっているようです。
 
小田部小学校横には現在多いときには1,000羽近いカモメ類が羽を休めています。カモメのメッカ千葉県銚子に比べると誤差の範疇でしょうが、それでも福岡でこれだけまとまってみられる場所を他には知りません。
市政100周年で福岡の市の鳥になったユリカモメ(ホオジロも市の鳥です)が多いのですが、次に多いのがカモメ。
今津や和白、志賀島などではこんなにカモメを見ることはありませんので、ちょっと特異です。

こちらはモンゴルカモメの成鳥冬羽。

そして年中見られるウミネコ。しかし、この時期そんなに数が見られません。すでに夏羽になっているので繁殖地へ移動しているのかもしれません。
そしてセグロカモメにオオセグロカモメ。
この5種類が基本的に見られる種類です。他には足が黄色くて綺麗なホイグリンカモメや、冬羽でも頭が白いモンゴルカモメ(キアシセグロカモメ)が混じります。これらが混じっていると嬉しくなる反面、識別力の限界を感じてしまいます。
今津や和白で見られるズグロカモメは、まだ室見川では見たことがありません。蟹食の彼らには室見川は眼中にないのでしょうか?
また、シロカモメやワシカモメもまだ室見川では見ていません。いつか見つけてやりたいものです。もちろん今まで誰も福岡で見ていないカナダカモメなんかを探し出せたらなんて思ってい見ています。

ホイグリンカモメ。足が水の中で残念。

小田部小学校横のカモメの群。

といっても、カモメ類は鳥見の人にもあまり人気がないですね。基本的な種は見るのは簡単ですから、すでに見た種だからと興味がわかないのでしょう。また、年齢による羽衣の識別がかなり細かいので、めんどくさく感じるのでしょう。
だから面白いし、自分で探せば結構いろいろ見つかるのですが…。
室見川で以前ハシボソカモメというユリカモメによく似た種を日本で初めて見つけた方がいます。凄い識別能力だと思います。またそれ以上に、あれだけいるユリカモメの中から1羽違うやつがいると気づいた感覚というか、その粘りというか、敬服します。
趣味で始めた鳥見ですから、自力で鳥を見つける努力を怠ってはいけないなと思います。
識別ノートに「2004室見川カモメ観察記録」をアップしています。カモメに興味のある方はそちらをどうぞ。

室見川河口マリナタウンのシロチドリ♀。上空の猛禽類に警戒を怠らない。