室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第3巻第52号
2003年12月28日発行
発行:室見川の野鳥

2003年もあとわずか。今津にマガン、アカガシラサギが!

今津で越冬中のアカガシラサギ。
冬至も終わり、これからは徐々に昼が長くなってきます。寒さはまだこれからでしょうが、朝が早く明るくなってくれるのは嬉しい事です。ということで今年最後も野鳥ニュースです。
 
なんだかんだ言っても初めての鳥、まだ見ぬ鳥を見るのはとても興奮することです。何度か書きましたが、未見の鳥を求めて出かけても振られてばかりで、その興奮をこのところ味わっていません。
和白では今年もハジロコチドリが見られているようです。私にとってこの時期近場で見られる唯一の未見の鳥なので、2回出向きましたが、まだ見ることができません。もう3ヶ月以上初認がないので〜す!寂し〜!
ハジロコチドリは見つけられませんでしたが、和白ではミヤコドリが3羽に、アメリカヒドリのエクリプスが1羽、沢山のツクシガモ等が見られました。今年はアメリカヒドリをこれで2個体見つけたことになります。

こちらも今津のマガン幼鳥。

ハマシギ、ミユビシギ、シロチドリの群れが飛ぶ乱舞も凄いです。
今津ではこのところアカガシラサギがずっと見られています。冬羽なので、小さくてじっとしていると目立たないのですが、飛ぶとはっきりわかる白い翼が綺麗です。また、マガンの幼鳥も1羽迷いこんでいます。人通りが途絶えるとヒドリガモやオオバンを従えて池からあがって道路に出てきます。それをじっくり待って見るのも良いものです。昨冬越冬したオオハシシギは、今年も1羽で越冬するようです。いつも逆光のところにいるし、地味なので、目立ちませんね。
室見川では先日ミユビシギを人工海浜で見つけました。シロチドリとハマシギはよく見かけますが、室見川147種目でした。ミユビシギは砂浜を好むため、泥質干潟の今津では少なく(私は1度見たことがあります)、和白でしか見られないかと思ってました。

和白ではアメリカヒドリのエクリプスが。

室見川初認のミユビシギ

こういった発見があるので冬の人工海浜や河口は楽しいです。でもすごく寒いですよ。
先週も書きましたが本当に冬鳥、特にツグミが少ないですね。どうしたんでしょうね。ルリビタキは西油山の若い個体しか見ていなかったのですが、今日今宿野外活動センターの駐車場奥の藪で成長♂と思われる個体を見ました。ちょっと入れないところなので、写真を撮ることはできませんでした。ま、ルリビはそこそこ数はいるのではないかと思いました。ミヤマホオジロも昨年と変わらない数は見ますし、ジョウビタキもちゃんといますしね。
さて、あと数日で2004年です。正月準備で忙しい予定ですが、年内に初認の鳥を見つけてドキドキの興奮を味わいたいです!

西油山ではルリビタキの若が愛嬌を振りまいてくれます。