室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第3巻第38号
2003年9月21日発行
発行:室見川の野鳥

今津ではタマシギが抱卵中。ノビタキも見られました。

卵を暖めているタマシギ♂。
朝夕冷え込んできました。彼岸花が咲き。秋らしい気候となりましたが、ヒタキ類の数はまだ少ないようで、今年の渡りは遅いのかな?と感じています。今津のシギチも、トウネンの数が激減し、渡ってくるより抜ける方が多いという感じでしたが、セイタカシギだけは土曜日まで8個体が確認されています。セイタカシギ8羽はなかなか見応えがある景色でした。
 
タマシギは今津で繁殖している留鳥ですが、姿が見やすいのはやはり8〜9月の繁殖期の終わりです。毎年子連れの♂の姿がよく見られます。♀も田の畦や♂と一緒の所などが見られるのですが、今年は♀が縄張りを宣言して「コウ、コウ」と鳴く姿を目の前で見る事が出来ました。
この9月5日に荒れた休耕田でペアでいるところを見たのですが、翌日も同じ場所にペアでいました。

卵は3個です。

もしかして今から繁殖?と思っていましたら、14日に同じ場所を見たら、♂が伏せている姿が見られました。昨年も同様な事があり、抱卵したのかな と思っていましたが、卵を確認できないうちに、姿が見えなくなくなりました。
16日にその前を通りかかると、タマシギ♂の姿がありません。でも、よく見るとそこには卵が。3個のようです。薄い模様が見られました。しばらくしてそこへ戻ると、やはり♂がいました。卵を暖めているのでしょう。さっきは餌を採りに行っていたかな?タマシギは♀が手伝わないようなので、♂は大変です。
ということで、それからはずっと卵を暖めている♂の姿が観察されています。
タマシギの抱卵は本によると21日とあります。抱卵開始日が分かりませんが、5、6日の産卵なら月末です。気をつけて観察したいと思います。

ペアでいるところ。(9月5日)

コシアカツバメの幼鳥。

今津のジシギ類はタシギが数を増しており、他の鴫と思われる個体を見る事が少なくなってしまいました。ジシギシーズンも終わったかな〜?
今津ではツルシギ幼が見られ、セイタカシギ8にオグロシギ3も。
又今津でバンの雛をじっくり見る事が出来ました。親の姿はなく、雛2羽で餌を撮る仕草をしていましたが、本当はどうなのでしょう。ノビタキの姿も見られました。これから増えてくるかな?
 
日曜日の早朝室見川でコシアカツバメの20+の群が見られました。渡りの途中なのかも知れません。尾の短い幼鳥も見られました。
そろそろヒタキ類に目を向けなければなりません。キビタキ♂の成鳥の写真をきちんと撮りたいし、ムギマキもリベンジです。

バンの雛。やはり可愛いですね。でも、足はしっかりバンの長い趾になっています。