室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第3巻第35号
2003年9月6日発行
発行:室見川の野鳥

今津はシギチの最盛期!いろいろ出ています。楽し〜い!

独特の嘴の形のキリアイ。
暑い一週間です。残暑と言うよりやっと本当の夏が来たという感じ。雨が恋しい感じです。
 
今津ではシギチが本当に増えました。晴天が続いているせいであれほどあった潅水休耕田が干上がって来つつありますが、それでもトウネンだけでも200は下らない数が見られます。あれほどトウネンが少ないと言っていたのが嘘のようです。ほとんどが幼羽ですが、まれに夏羽から冬羽へ換羽中の個体や、ほぼ冬羽のものも見られます。ヨーロッパトウネンも探しているのですが、今のところ探しきれていません。今年も見られると良いのですが。
多く感じたタカブシギ、ソリハシシギ、コチドリがトウネンがあまりに多くて目立たなくなりました。
今週見られたのは、冬羽へ換羽中のコアオアシシギ1、エリマキシギ幼1、オグロシギ幼1、オオソリハシシギ1、チュウシャクシギ1、ホウロクシギ1。

アカアシシギは幼羽の群れです。

夏羽からの換羽中のムナグロが2羽に、ハマシギ2、セイタカシギが成鳥♂1、幼鳥1。クサシギも4+が見られています。オバシギ幼は10羽まで増えていますし、アカアシシギ幼も7羽の群れです。
キリアイも2羽見られましたし、アカエリヒレアシシギも1羽入りました。もちろんアオアシシギは20羽近く健在ですし、イソシギもいます。
タマシギもよく見られるようになりましたが、ヒバリシギは影が薄くなりました。
さて、私が目下注目しているのはジシギ類です。先週のニュースにあげたように今季ハリオシギをじっくり見ることが出来ているのですが。数も結構いるようです。1枚の休耕田で3〜4羽同時に見ることが出来ます。にわか雨が降ったときに、ぞろぞろと出てきたのを見たとき、やぱりジシギは雨だよねと思いましたが、それ以来雨が降りません。雨よ降ってくれ〜!

やっとの事でチュウジが見つかりました。

オグロシギ幼も見られました。

ハリオはちゃんと取れたからと、昨年来探しているチュウジを是非と探していたら、やっとの事でチュウジに遭遇。
ジシギ類の識別は私には難しくて、未だ五里霧中ですが、これだけハリオを見る機会があるので、チュウジを見たときかなり違和感がありました。この違和感が整理されていくと、もっと上手く識別できるようになるのだろうと思います。
まあ、あまり人気のないようなジシギ類ですが、見ていると結構可愛くて、私の車が急に止まったのに驚いて、畦にへばりついて、じっとかたまっている様等を見ると、何とも愛らしく思えます。
ハリオシギは全国的に渡来数が多くないと言われるジシギです。でも今津では10個体以上見ることが出来ました。タシギが来る前に、是非探してみてください。

エリマキシギ幼は1日だけ見られたようです。

コアオアシシギは警戒心が強い個体です。

アカエリヒレアシシギは冬羽への換羽中の個体です。