室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第3巻第20号
2003年5月18日発行
発行:室見川の野鳥

トダニさんと小鳥のいない対馬を走り回って来ました!

対馬らしいアカハラダカ♀。3×60倍の超望遠。
昨年対馬へ春の渡りの時期2度行ったのですが、今年は行けないままかなと思っていたところ、金曜日にトダニさんが対馬へ行くことにしたと連絡が入りました。金曜日の深夜(土曜日ですが)発の船で対馬へ入り、上を回って、最終の飛行機で帰るというプラン。土曜日は遠征を考えていたので、急遽トダニさんのプランに便乗しました。
 
対馬行きを決めたのは金曜日の午後7時。帰りの飛行機の予約をして、10時過ぎに自宅を出て、フェリーの出るベイサイドプレイスには11時過ぎに到着。トダニさんと落ち合って、0時15分発のフェリーに乗り込みました。
早速ビールを飲んでお休み。4時間ほどの短い睡眠も、堅い床と久し振りの船の揺れで、寝たのかどうか分からない感じでした。4時45分厳原着。そこからトダニさんの友人宅へタクシーで行って、先に借りてあったレンタカーに乗車。一路北を目指します。

オオハムと思うのですが…。シロエリオオハム第一回夏羽。

対馬の上の方は初めての鳥見です。しかし、夜も明けたのに鳥の姿がほとんどありません。電線にスズメすら止まっていない。
7時頃探鳥地で有名な佐護に着いても、見られたのはツバメ、サギ類のみ。BWセンターのところでホオジロが1羽鳴いているだけ。田植えも始まっていましたが、綺麗さっぱり小鳥がいません。完全に抜けた後って感じです。対馬はヒバリがいませんから、シンとした農耕地は本当に寂しい限りでした。しかし海岸に出てみるとオオハム(?)を発見。結構近かったので、ラッキーでした。(シロエリオオハム第一回夏羽ということになりました。)
そのあとダムなどを回りましたが、キビタキが至るところで鳴いており、サンコウチョウも1度鳴き声が聞かれました。しかし写真には撮れず。コウライキジ♂の姿は見られたものの、すぐに薮に飛び込んでしまいました。

サシバも3×60倍の超望遠です。

ということで上での収穫がほとんど無いまま、下へ。
途中対馬の貞光さんから厳原でヒメアマツバメの群れが見られたという情報が入る。私達も美津島のところで見る事が出来ました。貞光さんありがとうございました。
下へ回ってもやはり小鳥はいません。車道を横切るイノシシに驚いた他は、コジュケイ2羽の横断がありました。浅藻ではタカブシギ1。柿の木農道では今年もサシバ見られ、2羽いると思ったもう1羽はアカハラダカ♀でした。
このサシバとアカハラダカ♀を撮って丁度5時。カメラ機材を片づけて空港へ向かいます。
やはり渡りの時期からは遅すぎたようでしたが、普段見られないものが見られたので満足して空路帰福しました。トダニさんありがとうございました。
 
今津ではカラシラサギがまだ見られています。和白では潮干狩りの人に混じって、ハマシギ、トウネン、メダイチドリ、コチドリなどが見られ、ダイビングするコアジサシや群れで餌を採るクロツラヘラサギの姿もありました。

和白干潟のコアジサシ。久し振りにじっくり見る事が出来ました。