室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第3巻第2号
2003年1月12日発行
発行:室見川の野鳥

室見川上流ではウソがサクラの蕾を啄んでいます!

アカウソ

連休になってやっと天候が良くなってきました。油山でもウソが見られていましたので、そろそろ室見川上流の山でもウソが見られるのではと思っていましたら、マコさんからウソの便り。私も2度行ってみました。
 
ウソは、鳥見を始めた初めての冬に、曲淵ダムで見たきりでした。福岡では太宰府の鷽替え(うそかえ)行事で、鳥の名前は知られています。私も実家の前原市で、小さい頃老松神社の尾にすべ、鷽替え行事に参加した事があり、鷽の木彫りの像はなじみ深いものでした。しかし、なんであんな形なんでしょう。全然実物のウソには似ていない。
まだ、雪が日影に残った室見川支流の山へ登ると、目的のサクラ林の前に車を止めるまもなく、ウソの「フィフィ」という口笛のような可愛い声が聞こえてきました。ウソは3〜8羽の群れで行動しているようで、しきりに桜の花芽を食べています。
和歌山だったか梅の産地では、ウソの食害が問題になると言う事を読んだ気がしますが、あんなに熱心に食べられたら、さもありなんという気がしました。
腹まで赤い亜種アカウソ。

ウソ

こちらは亜種ウソ。

水冠

逃げ足が早いトラツグミ。証拠にしかならないねえ〜!

見られているウソは喉だけ赤い亜種ウソと、胸から下も赤っぽい亜種アカウソで、1羽しかいない雌はアカウソのようです。
同所ではミヤマホオジロやルリビタキ、ジョウビタキ、メジロなどが毎回見られます。本当に今年はルリビタキがどこでもよく見られます。
あと、トラツグミ。最初遠目で草地で餌を採っているのが、黒い影で見えたので、しゃがんで近づいたのですが、飛ばれてしまいました。トラツグミを室見川流域で見るのは初めてでした。この山はカケスやアオバトの鳴き声も聞こえ、冬場も面白いようです。
 
小戸公園ではビンズイを撮りに来ましたが、うまくいきませんでした。その代わりヤマシギを発見。すぐに飛ばれましたが、昼間でも撮れそうな感じでした。
那珂川のオシドリポイントをFNさんから教えて貰い行ってきました。室見川にはない感じの川砂の綺麗な淵でした。オシドリは雄1羽だけで、かなり近くに見る事が出来ました。

ルリビタキ

今年はルリビタキが本当によく見られます。ルリビの♀。