室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第2巻42号
2002年10月14日発行
発行:室見川の野鳥

連休で大分天ヶ瀬に行って来ました。オオルリのシャッターチャンス逃す…。嗚呼!

マガン

妻の関係で大分県の天ヶ瀬近くの温泉付き別荘を貸していただけるようになり、家族で泊まりに行って来ました。義妹家族も来て、まだ紅葉には早い季節でしたが、楽しい秋の行楽でした。
 
先週から副鼻腔炎になり、その上咳がひどく、最悪の体調なのですが、鳥見はやはり楽しいものです。
泊まることが出来た別荘地は、山の斜面にあり、栗やクヌギなどのドングリの木が沢山あるようなところで、以前湯布院近くの別荘に泊まった経験から、イカルがいないかなと思っていったのですが、車を止めると、ホオジロの鳴き声は当然ですが、ガビチョウの鳴き声が。
義妹の住む安心院ではこの外来種のガビチョウは、沢山鳴いていますが、本当に広い範囲で棲息しているのだと思いました。
天気は曇りで、あいにくだったのですが、しっとりとした秋の風情が感じられました。
ガビチョウは良い声で鳴くんですが…。

ヤマガラ

アケビの実を食べるヤマガラ。

サメビタキ

なかなか良い写真が撮れないサメビタキ。

エゾビタキ

今年はエゾビタキが沢山です。

コサメビタキ

コサメビタキもいました。

一段落して周囲を散歩すると、谷間になった所にある電線にサメビタキが止まっているのが見えました。
サメビタキを見るのは二度目です。ラッキーという感じで、その電線ポイントの前に陣取ってみると、ひらひらと虫を捕っているのでしょう、エゾビタキ3と、サメビタキ2がかわるがわる止まっていきます。
夕方の曇天で距離もそこそこなので、良い写真にはなりませんでしたが、たっぷりと楽しませてもらいました。
あとは、ヒヨドリ、モズに、コゲラ、カラ類がいましたが、ヤマガラがアケビの実を食べるところを見ることが出来ました。
翌朝は夜明け前からガビチョウの凄い鳴き声でした。鳴き声はなかなか良いのですが、あまり開けたところでは鳴かないみたいで、今までは茂みの中で、その白いアイリングを覗き見ることが多かったのですが、1羽だけ別荘地の電線に止まってしきりに鳴いてくれました。
良い声ですが、声が大きいので、やはり側の家の人は煩いだろうなと思いました。
次男とドングリ拾いをしたあと、一人で電線ポイントに行くと、エゾビタキがちょろちょろしています。右手の山側から見ると近くて良いのだけどと思い、早速道を探してみると、ずいぶん先から山に登る道があり、神社の裏が電線ポイントの真上と言うことが判明。
で、そっと近づいてみると、すぐ目の前の電線に、青い、それは目の覚めるような綺麗な小鳥が止まっていました。唖然として立ちすくむと、こちらを振り返って、驚いたように、奥の木の枝に。
こうしちゃいられないと、あわててカメラやスコープを取りに戻るが、当然のように、そこにはオオルリがいることはなく、ヤブ蚊がぶんぶん。それでもしばらく待ってみましたが…・
あの振り返った時に見せてくれたきらりと光る黒い瞳が、不用意に散歩等に行かなければ良かった、見なきゃ良かったと後悔させます。
シャッターチャンスは二度とは戻ってこないことを痛感。
とぼとぼと別荘に戻っていると、電線ポイントにコサメビタキが止まりました。今年はエゾビタキがとても多くて、コサメの方が探さないといけない感じです。

帰りに天ヶ瀬温泉の川の中の露天風呂に寄りました。100円をそこにある料金箱入れて入湯するやつですが、さすがに真っ昼間に、道路と対岸の旅館から見られながら入る勇気はなく、次男だけが楽しみました。

 
室見川ではまだユリカモメの姿を見ていません。昨年はこの時期室見川を見てなかったので分かりませんが、一昨年は10月7日には見ているのですが。少し遅れているのかな?