室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第2巻37号
2002年09月08日発行
発行:室見川の野鳥

シギチの渡り真っ最中!ヨロネンを発見!

ヨロネン

ヨーロッパトウネン幼羽。

颱風が去った後、今津には北から続々とシギチが渡ってきました。そんな中にヨーロッパトウネン(ヨロネン)が1羽混じっていました。発見した時は、こりゃ間違いないと喜々としました(っていつもは外すのですが)。そして日曜日には佐賀の大授、有明にも行ってきました。
 
見た瞬間に分かる時があります。ヨーロッパトウネンを見つけたときは、これは黒い、何か違う!と見つけた瞬間にそう思いました。車を止めてスコープで覗くと、やはり翼が長い。背中の白いV字が鮮やか。急ぎ帰って、Ujiharaさんや、darumaさんにご足労を願って、ヨーロッパトウネンと識別していただきました。
その日は見たトウネンがこの1羽。もし、沢山見て、写真も撮っていた後だったら、又トウネンかと、ざっと見てしまって、その違いに気づいていなかったかもしれません。

アカアシシギ

嘴が…。アカアシシギ幼羽。

そして、写真を撮っていなかったりして…。そういう意味では幸運でした。
その後、アカアシシギの幼鳥を見た時は、これはオオキアシか!って舞い上がったのですが…。それにしても足の色がオレンジ色かかった鮮やかな黄色でした(オオキアシは単純に鮮やかな黄色らしいです)。嘴基部が赤いというのが、アカアシの識別ポイントなのですが、この個体は全然赤くない。沖縄で見た時は、足が水の中でほとんど見えなかった事もあって、嘴で識別していました。夏羽のように鮮やかさはなかったですが、それでもちゃんとありました。
というように、幸運は2度も続きませんでした。
他にはキリアイやウズラシギなどが見られ、トウネンが沢山いました。
道路脇の休耕田で、車のすぐ側で、風を酒ながらうずくまっている姿は可愛かったです。

トウネン

今津にも沢山のトウネンが。風を避けてだるま状態。

ノグチゲラ

冬羽のウズラシギ。

日曜日には佐賀の大授の干潟と、有明の蓮田を見てきました。大授の方は期待はずれにシギチが少なくて、ダイゼン、ハマシギが大半。ダイシャクシギ、オバシギ、シロチドリ、メダイチドリ、キリアイが見られたくらい。有明の方は今津同様トウネンがいっぱい。多分100羽以上見たと思います。後はタカブがいっぱいて、コチドリ、ヒバリシギ、オグロシギ、エリマキシギ、アオアシシギ、コアオシシギ、ウズラシギ、クサシギ等と言ったところでした。
ショウドウツバメが沢山飛び回っていて、コムクドリも見られました。
シギチではこれはと言うのがいませんでしたが、ショウドウツバメは6月の北海道でうまく撮れなかったので、電線に止まっているのをこれでもかと撮りまくりました。でも、空抜けはやはり難しいですね。
来週はオフ会です!

リュウキュウヨシゴイ
北海道生まれ(?)のショウドウツバメが、有明には沢山来ていました。