室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
週刊 第2巻36号
2002年09月01日発行
発行:室見川の野鳥

夏休み終了。のろのろ颱風15号通過!

アジサシ

トウネン幼羽。

週末はのろのろ颱風15号の影響で、鳥見に気合いが入らなかったのですが、今津では週前半はそれなりにシギチが見られました。ジシギ類ではハリオシギを今年も確認できました。タシギの数も増えたようです。
 
今津で週前半にオグロシギ、オオソリハシシギ、エリマキシギ、オバシギと中型以上のシギが見られ、今週は面白いぞと思っていたのですが、金曜日から颱風の影響で風が強く、鳥が姿はさっぱりでした。颱風の速度が遅いため、日曜は駄目だなと思って他の予定を入れていると、予想に反して良い天気になったりして…。颱風15号にもてあそばれた週末でした。
そんな中、今年もハリオシギを発見。それも複数個体見ることが出来たのですが、未見のチュウジには遭遇しません。今津を通過するジシギではハリオが多いのかもしれません。

アカヒゲ

ハリオシギ幼羽。

それにしてもジシギの識別は難しいですね。タシギも数が増えてきましたので、来週はさらに悩ましい問題を抱えそうです。
また、タマシギの遭遇率が上がってきました。留鳥なのですが、この8〜9月が一番出会う確率が高いです。今週は1回出会わなかっただけでした。こちらに気づくと、じっとこちらを見ながら、ゆっくりと草むらなどに隠れて行きます。まだジシギのように飛んで逃げるところを見たことがありません。しかし、雌のあの眼差しはなんとも、悩ましいものです。
この秋の今津のシギチでは、ソリハシシギが結構多い感じがします。それも干潟だけではなく、休耕田などでよく見かけます。
ヒバリシギもずっと見られています。
しかし、ムナグロはまだ見かけません。沖縄では喜如嘉でも金武でもムナグロだらけだったのですが…。

ノグチゲラ

悩殺眼差しのタマシギ♀。

ノグチゲラ

オオソリハシシギ幼鳥。

春はウズラシギと一緒に群れで入っていたので、これからでしょうか。ウズラシギもまだ見かけていません。
颱風も行ってしまったことですから、また北からシギチが渡ってくることでしょう。ツメナガセキレイやシマアジも期待しています。良い天気が続きそうなので、楽しみです。
 
今週今津で見られたシギチ:
メダイチドリ、トウネン、ヒバリシギ、ハマシギ、オバシギ、エリマキシギ、コアオアシシギ、アオアアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、オグロシギ、オオソリハシシギ、ダイシャクシギ、チュウシャクシギ、タシギ、ハリオシギ、タマシギ。

リュウキュウヨシゴイ
アオアシシギの群れ。左中央はコアオアシシギで、その奥の顔が切れているのはソリハシシギ。