室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
一応週刊 巻2第20号
2002年5月12日発行
発行:室見川の野鳥

対馬再挑戦!ホオジロ類ゾロゾロ感謝感激雨霰!

シマノジコ

赤茶色と黄色のツートンカラーのシマノジコ。

4月に通信使さんにご足労願い、対馬で鳥見をしましたが、生憎の天気で鳥の出が悪く、目的のホオジロ類は全滅でした(アカマシコが見られましたが)。連休明けてまだホオジロ類がいて、シマノジコの群れまでいるとのこと。この梅雨みたいな天候で長逗留をしているのか?と、週末は天気が回復するとの予報。抜ける前に是非見ておこうと、急遽対馬に行ってきました。
 
7時50分の飛行機で対馬へ。天気予報に反して対馬は曇っている。軽自動車をレンタルして、弁当を購入し、一路浅藻へ。
途中オオルリが車の前をヒラリ。道路脇の枝先に止まるが、車を停めると飛んでしまった。少し空が明るくなり、青空も一部見える。センダイムシクイが鳴いている。今日の目的ではないので先を急ぐ。続いてツメナガセキレイも。幸先いいぞ!

コホオアカ

ほっぺの赤茶色が目印コホオアカ。

浅藻に着くと陽が射してきた。前回通信使さんが車を停めたところに停めて、アトリやシベリアアオジを見た田圃や垣根周辺を見る。ホオジロとカシラダカ。カワラヒワが多い。
貞光さんから情報を頂いたので、すぐにポイント移動する。と電線にエゾビタキが止まっている。幅2m位川にはキアシシギが2羽。シマノジコは見当たらないので、ムギマキのポイントへ。ムギマキの姿なく、コウライキジの鳴き声がすぐ横で聞こえるのみ。
シマノジコポイントに戻ってきたら、川土手の低い潅木に2羽の小鳥の姿。コホオアカとノジコが止まっている。う〜ん何と贅沢な光景。と後ろの田圃を振り返ると、赤茶色と黄色の小鳥がぱらぱらと。いましたシマノジコの群れ。ノジコとコホオアカも混じっている。
田の畦で餌を採っては、なにかに驚いて一斉に裏山の木に隠れる。しばらくするとまた田の畦に降りてくる。

ノジコ

白いアイリングが可愛いノジコ。

キマユホオジロ

眉が黄色のキマユホオジロ。

しかし贅沢なメンバーだ。スズメや唯ホオジロ、カワラヒワなんかは混じっていない。
その後再度川沿いに歩いて行き、ムギマキを探すがやはりだめ。しかし警戒心のあまりないツバメチドリ1やソリハシシギ2を田圃で見つける。
お昼過ぎていたので、車に戻っていたら、通信使さんが会議の合間を縫って見えられていた。再度ツバメチドリの場所を案内し、別れる。
弁当を食べ、昼からどうするか考える。内院へ行こうかと思ったが、まだ見つからないキマユホオジロとシロハラホオジロをもう少し探す事にする。
草原にノビタキオスの姿が見えた。田圃ではまたコホオアカだ。コホオアカも10羽以上の群れでいたりする。もう贅沢になっていて、ちぇっなんていいながら。
と、いましたキマユホオジロ。これもまた10羽以上の群れだ。

シマノジコ、コホオカカ、ノジコ、キマユホオジロが混ざって田圃で採餌している。凄い光景だ。流石対馬である。
3時過ぎ迄浅藻で小鳥達を見て、内院へ。柿ノ木農道でサシバを見て、内院の集落へ。
こちらは田植えがかなり進んでいて、鳥の姿が少ない。空も曇り。風も出てきた。でもゆっくり見ているとコホオアカがいます。ノジコもいます。キマユホオジロも。あつ、シマノジコもいました。ついでにスズメも。なぜかスズメが新鮮に感じられたりして。
5時になったので帰路につきます。通信使さんがブッポウソウがいたと電話もらいましたが、ブッポウソウには会えずオオルリが飛んでいるのを再度見て、2度目の対馬行きは終了。
19時の飛行機で福岡へ、20時半に帰宅しました。今回は行く前に夢まで見てしまい、悪い予感がしていたのですが、シロハラホオジロとムギマキを見られなかっただけで大成功の遠征でした。

一週間のまとめ(5/5〜5/11)
雨ばっかりの一週間でした。
室見川はオオヨシキリが鳴いています。
今津では田圃や蓮田でムナグロ、ヒバリシギ、ウズラシギ、チュウシャクシギ。河口でソリハシシギ、キアシシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギ、ホウロクシギが見られています。