室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
一応週間 巻2第14号
2002年3月31日発行
発行:室見川の野鳥

石垣・西表島へ家族旅行で行ってきました!

カンムリワシ

石垣・西表島特産のカンムリワシ。

28〜31日と春休みと言う事で、家族旅行ではじめて石垣・西表島に行ってきました。行く前から冬鳥には遅く、夏鳥には早すぎると言う感じはあったのですが…。
 
那覇乗り継ぎで3時過ぎに石垣島に着くと、暑い事、暑い事。翌日からの天気予報の悪さをあざ笑うように青空が広がり、宿泊先のウィークリーマンションからは竹富島や西表島が青い海い浮かんで見えました。
買い出しと夕食のため市街地を行くと、体の小さいハシブトガラス(亜種オサハシブトガラス)、胸が茶色いヒヨドリ(亜種イシガキヒヨドリ)、赤みの強いキジバト(亜種リュウキュウキジバト)、シロガシラが目につきました。ドバトの姿を見ない事に吃驚。シジュウガラも背が黒い亜種イシガキシジュウガラなので、違う鳥のようでした。

シロガシラ

シロガシラはいたるところでないてました。

翌日未明から一人で起き出して、鳥見をはじめましたが、天候に恵まれず、少し朝日が射した後は曇り。それでもリュウキュウコノハズクの鳴き声や飛ぶところを見る事が出来、カンムリワシにも簡単に出会えました。
牧草地ではムラサキサギやシロハラクイナが見られ、アカモズも。9時半過ぎまでざっと石垣島をまわって、農地にはセッカが多い事、ヒバリやホオジロがいない事に気付きました。水田は既に田植えが終わっていて、シギチはアオアシシギ、タカブシギ、クサシギを見たくらい。
お昼前からは家族で石垣島一周ドライブに出かけ、八重山民俗村に寄って、アンパルや底地ビーチ等を見ましたが、雨が降り出して、昼食をとる時には土砂降り。
宮良川河口でクロツラヘラサギが2羽とキアシシギ1、チュウシャクシギ2を見て一周終わりでした。
夕方新川河口に行ってみたらキョウジョシギ、コチドリ、シロチドリ、イソシギがいました。

シロハラクイナ

シロハラクイナは良く見かけました。

ムラサキサギ

なかなか撮れなかったムラサキサギ。

30日早朝はキンバト探しを試みましたが、ポイントを発見出来ず、ズアカアオバト、サンショウクイを見ただけ。渡りの途中のツバメの群れも発見。石垣では夏鳥ではなく旅鳥です。
その後家族で西表島にフェリーで渡りました。西表動物保護センターを見学した後、水田でムラサキサギを見つけて車を止めると、妻が何か鳥が飛んだと指差します。
どこどことスコープで探すとヤツガシラが木の枝に止まっているの発見。カメラの準備をしていると、目の前を赤い鳥が飛んで森の中へ。妻が発見したのはアカショウビンでした。本人は凄く威張っていました。帰りにも同じところで少し粘りましたが、アカショウビンの鳴き声は何ケ所からも聞こえるのに姿を見つける事が出来ませんでした。そのかわりリュウキュウヨシゴイが見られました。

西表島では、星砂の浜迄行きましたが、カンムリワシの姿はは少なく、帰りに2個体見ましたが、石垣より多いと言う感じではありませんでした。後はサシバを期待したのですが、チョウゲンポウばかり目につきました。
最終日は撮っていないムラサキサギを撮ろうと牧草地へ。運良くすぐに見つかるが、草の影で近すぎる。ムラサキサギは警戒心が強いので、動けず困りました。
牧草地から山の方に向かおうとしていたら、電線にムクドリの姿。初日に但のムクドリの群れを同じ場所で見ていたので、期待していなかったのですが、双眼鏡で見るとコムクドリがわかりました。車を止めてスコープで良く見るとギンムク2カラムク2(4/4修正)、コムクドリ1、ムクドリ3の小群でした。
とうとうギンムクには出会えませんでしたが、カラムクに出会えたので良かったです。

カラムクドリとコムクドリ

最後にカラムクとコムクドリが見られました。

荷造りを済ませ、宿をチャックアウト。そうするとやっと晴れてきました。八重山自然村で遊んで、そこで飼ってある、キンバト、ベニバト等を見て、悔しく重いながらお昼過ぎの飛行機で石垣を後にしました。

見つけられなかった鳥が沢山あって、アカショウビンを撮れなかった無念さもありましたが、初認が12種(リュウキュウショシゴイ、ムラサキサギ、カンムリワシ、シロハラクイナ、ズアカアオバト、リュウキュウコノハズク、アカショウビン、リュウキュウツバメ、サンショウクイ、シロガシラ、アカモズ、カラムクドリ)あり、鳥見としても楽しい旅行でした。詳しくは旅行記を書く予定です!