室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
不定期刊 巻2第3号
2002年1月14日発行
発行:室見川の野鳥

米子でコウノトリに会って来ました!広島でも鳥見。

シラガホオジロ

観察舎の真下を横切るコウノトリ!

日曜日に広島で野鳥の標識調査があると言う事で、誘われていましたので、そのついでにコウノトリを見ようと、米子まで行って来ました。
 
金曜日の夜の夜行バスで米子まで行く予定でしたが、満車とのこと、考えてみればスキーシーズンでした。
慌てて、列車の便を探し、19時過ぎの新幹線で岡山まで行き、特急で米子まで行く事に決定。
米子に0時前に着き、ビジネスホテルに泊まり、翌朝水鳥公園に。観察舎で訪ねると、コウノトリは今朝も見られているとの事。さて探そうかと、ガラス張りの観察コーナーに立つと、なんと目の前をゆっくりと横切っていました。スコープでは近すぎて、顔しか入らない。そしてもろに逆光。池に沢山いるコハクチョウに比べて、足が長いのでかなり大きく見えます。う〜ん。目つきは鋭い。やはり、赤ちゃんを運んで来るというイメージには程遠い。

冬景色

コハクチョウの群れ。

観察舎を出て、見やすいところを探しますが、芦原に入ってしまって出て来ません。コウノトリは後回しにして、コハクチョウの飛び立つ様を見ようと待ちます。しかし、9時になってもなかなか飛びません。後で聞いたら、休日は来園者が増えるので、多めに餌を撒くと言う事で、皆さんお腹が一杯のようです。
その間ジョウビタキやオオジュリン等を見て、逆光にならず観察舎がよく見える場所に移動。少し遠くなりましたが、芦の中に白いものがチラチラします。いました。コウノトリです。しかししきりに餌を啄んでいるようですが、出て来ません。
その間、コハクチョウ達が次々に水面を蹴って、凄い羽音を立てて飛び発って行きます。
しばらくそれを見ていると、コウノトリが観察舎の前の木でできた休憩台の上に立っていました。いつ飛んだのか気付きませんでした。

キセキレイ

欠伸のコウノトリ。

キセキレイ

雪化粧が綺麗な大山。

餌を採って満足したのでしょう、休憩です。でも、目を開けて頻りに辺りを伺っています。
20分くらいそこで休んでから、対岸の遠いところに飛んで行ってしまいました。じっくり見る事はできましたが、今度は遠かったです。
で時間は12時近くになっています。本来は宍道湖の方にも行く予定にしてましたが、どうも時間が足りないようです。
駅まで戻って、駅周辺を散策して、米子を後にしました。大山がとっても綺麗でした。
7時前に広島県東部の本郷町に到着。メーリングリストの仲間のTさん宅にお邪魔しました。そこで聞くと、宍道湖ではグリーンパークにソリハシセイタカシギが午後観察舎の前に来たとの事。アッ!なんと言う間の悪さ。米子からそのまま行ってれば、確実に見られたのに、残念。

昨冬和白の唐原公園から人工島の中のソリハシセイタカシギを探して、目が痛くなり、結局見つけられないままだったので、本当に残念でした。
翌朝は、Tさん宅の裏山でベニマシコの鳴き声を聞きながら、少し散策した後、M先生、TTさん御夫妻と、標識調査の会場に行く。
標識調査とは環境庁の依託を受けて、山科鳥類研究所の調査免許のある方が行なうもので、網を張って、捕まえた野鳥の種類や、重さ、大きさ等を測定し、足輪をつけてから放鳥するものです。水源地に続く湿原の、この場所では毎年1月に行なわれているとのことです。
3時間程いましたが、シメ、シロハラ、ウグイス、ミヤマホオジロ、モズ、カワセミなどが標識をつけられました。周囲はシメの群れが多く、スコープを持ってこなかった事が悔やまれました。

キセキレイ

標識調査でシメ。

M先生の病院でお昼をいただき、世界の鳥の切手のコレクションを見せていただきました。あまりに凄い数で吃驚!
その後Kさんも参加されて、マミチャジナイが見られたと言う場所に行きましたが、マミチャには会えず、場所を移動して、家禽状態になっているヒシクイを見て散会しました。
慌ただしい旅でしたが、Tさん、M先生、TTさん御夫妻、Kさんお世話になりました。また、広島で遊ばせて下さい。