室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
不定期刊 第39号
2001年11月8日発行
発行:室見川の野鳥

寒くなって冬鳥が増えてきました!

ケアンズの鳥写真集完成!

クロツラヘラサギ

今津のクロツラヘラサギ、左はヘラサギ

朝夕の冷え込みが厳しくなり始めました。室見川にもカモ類やカモメ類が増えて来ました。今津の干潟では見渡す限りカモ類の姿が見られます。まだ、ツグミ類などは見かけませんが冬鳥の季節が始まりました。

室見川では先月初旬よりセグロカモメ、ユリカモメが渡って来ており、ヒドリガモ、オナガガモ等のカモ類も増えて来て水辺が賑やかになっています。住宅地ではモズ、ジョウビタキが鳴き声が響き、ヒヨドリの鳴き声も冬の到来を感じさせるようです。これからは家の周辺で一番鳥を見る事ができる季節です。

今津ではズグロカモメ、ミヤマガラス、タゲリの群れが見られます。カモ類もカルガモ、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロの他にホオジロガモも見られています。

先月見られていたヒシクイもまだいるようですが、右目がわるいようで、干潟にはあまり出ないようです。

ヒシクイ

ヒシクイ

シギチドリの渡りが終わり、刈り入れもすんだ農耕地では、ノビタキが9月下旬から今月初旬にかけて見られました。胸の模様の可愛いホオアカも平地に降りて来ました。ホオアカはホオジロよりちょっとだけ小さく、ほっぺたが茶色の小鳥です。背のあまり高くない草の上に止まります。室見川流域でも多くはありませんが、見られますので、気を付けて見つけて下さい。今津の農耕地では春までずっと見られます。

まだ、タヒバリ類は見ていませんが、そろそろホオジロ類とともに賑やかになってくるでしょう。楽しみです。

こんな小鳥を狙って猛禽類も姿をあらわしはじめています。今津ではハイタカも見られていますが、ハヤブサの仲間のチョウゲンポウはかなりの頻度で見る事ができます。ハシブトガラスより小さいので、よく追っかけられているところを見かけます。田圃の某杭の上等に止まり、獲物を狙って飛び立ちます。上空でホバリングして一気に急降下する事も多く、見ていて楽しいですよ。

ホオアカ

ホオアカ

チョウゲンポウ

獲物(バッタ?)を食べるチョウゲンポウ♀

このチョウゲンポウは室見川流域でも見る事ができます。マンションの上や、電線などに止まっていることがあります。ハトより大きくて、尾が長いシルエットなので、分かりやすいかも知れません。

先日志賀島にカツオドリを見に行って来ましたが、シノリガモが来ていました。クロガモやシノリガモ、アビ類等、あまり南下しない鳥は、福岡では志賀島などの外海でしか見る事ができません。今年はビロードキンクロを是非見つけてみたいと考えています。

寒くはなりますが、鳥見には本当に面白い季節になります。暖かくして、外に出てみませんか?