室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
不定期刊 第38号
2001年11月1日発行
発行:室見川の野鳥

韓国ソウルで初めて鳥見をしました!

ケアンズの鳥写真集完成!

北漢山

北漢山の紅葉

出張で韓国へ行き、帰る前にソウル近郊で鳥見をして来ました。

ソウルへは今まで仕事で14回も行っていましたが、鳥見を始める前だったので、南山に登った時、ちらっと鳥を見た記憶があるだけでした。事前にインターネットでソウル近郊の探鳥地を調べたら、北漢山(プッカンサン)国立公園と漢江(ハンガン)のBamseom Isletがあげられていました。

久しぶりの韓国は、空港が金浦(キンポ)空港から仁川(インチョン)に変わっていました。仁川沖の島にある真新しいどでかい空港でした。今回は会議以外はカタコトの英語でとおすしかないと言う、ちょっと不安のある出張だったのですが、どうにか1日で仕事を終え、翌日は夕方の便で帰ってくるだけになりました。一日市内を車でまわって見かけたのはカササギのみ。やはり市内は鳥が少ないですね。

ヤマゲラ

アオゲラ

さて、移動をどうしようかと考えていたら、宿泊したソウル・ルネッサンスホテルのロビーに運転手つきレンタカーの表示があったので、早速手配をしてもらいました。まずはソウル北部の北漢山国立公園を目指します。北漢山は主峰白雲台が837mで、登山口は4ケ所あるが、こちらは登山をするわけではないので、その中でも周辺散策やハイキングに最適とある牛耳洞に行く事にしました。

まずは入園料を払わねばと、歩き始めるとすぐに山道。管理小屋で1000Wを払って、先にあるお寺を目指しますが、ずっと山道。カササギの他にカラ類の声がするだけで、失敗したかなと思っていると、道が砂岩の坂というか崖というか、段は付けてあるが、結構危ないところで、小鳥の姿、三脚が立たないので、双眼鏡で見るとルリビタキでした。良い枝に止まってくれるのに、どうしようもない。それで道からそれてみると、今度はリスがいました。

リス

リス(?)

ミヤマカケス

ミヤマカケス

可愛いクリッとした目でこちらを見ています。巣作りでしょうか、枝を集めていました。

そこから先ではハシブトガラが見られ、アオゲラが飛んで来て枝に止まるのも見られました。本当はコガラかハシブトガラかは見ても分かりませんが、韓国はハシブトガラが留鳥なので間違いないでしょう。しかし、登山客が多く、すぐに隠れてしまいます。

1時間程登ったところで尾根に出たので、紅葉の綺麗な山頂の写真を撮って引き返します。管理小屋のところまで戻って来たら、行きには気付きませんでしたが、ここにもリスがいて、ハシブトガラもいました。そうすると、オオアカゲラにヤマゲラ、ミヤマカケスまで姿をあらわしました。これなら無理して登らなければ良かったと反省。

12時になったので、お昼は取らずそのまま漢江のBamseom Isletに向かいました。島にかかる楊花大橋は工事中で、島も工事フェンスに覆われています。悪い予感。運転手の梁さんが迷彩服を着た人(軍人?)に聞いて、一部なら良いような返事。それで、岸まで降りると、警察のランチがあって、刑事らしき人がいました。彼によるとダメ。

ワールドカップ前で、なおかつテロ事件の影響もあって、警戒が厳しいようです。なにせ、Bamseom Isletからは、汝矣島(ヨイド)の国会議事堂がすぐ先です。

仕方なく、北岸の切頭山天主教聖地に車を停め、川岸を見てみました。木のあるところではハシブトガラがいました。川岸の草むらにはスズメとキジバト。汝矣島の北側の島の浜辺周辺にはサギ類、カモ類、カモメ類が見えました。時間になったので車まで戻っていたら、空にホバリングしている猛禽の姿を発見。チョウゲンポウでした。

チョウゲンポウ

獲物に急降下のチョウゲンポウ

ソウルでの初めての鳥見はこんなものでした。韓国の野鳥の種類は日本とあまり変わりませんので、まったく知らない野鳥に出くわす事は少ないでしょうが、北海道にしかいない鳥がいたりして、面白いこともあります。

運転手の梁さんが今度は自分が調べて連れて行くからと、カタコトの日本語で言ってくれたので、次回期待です。