室 見 川 の 野 鳥 ニ ュ ー ス
室見川の野鳥ニュース
不定期刊 第37号
2001年10月26日発行
発行:室見川の野鳥

ケアンズで鳥見三昧やってきました!

ケアンズの鳥写真集完成!

ハチクイ

ハチクイ(10月22日アサートンにて)

私が入っている野鳥のメーリングリストのメンバーでケアンズ鳥見会に行きました。オーストラリアは初めて、探鳥会に参加するのも初めてでした。

初日は福岡から羽田まで飛んで、途中葛西臨海公園に寄って成田に向かいました。スーツケースを送れなかったので、ガラガラと引きずりながらの探鳥となり、気分が乗らずオナガとセイタカシギを見て終わり。成田の集合時間30前には皆さん揃い、カンタス060便で一路ケアンズへと旅発ちました。

ケアンズ着は夜明け前の4時半。メンバーが揃うまでの間に空港の外でさっそく鳥見。むっとする亜熱帯の夜気の中を、鳥の声がこだましていました。近くの木の枝にカバイロハッカが止まっていて、さっそくお出迎えしてくれました。

宿はケアンズ市内のMATSON RESORT CAIRNSで、ハヤブサが営巣していて、ホテルの上に止まっているのが見えると言う、鳥見には非常に贅沢なホテルでした。

ヨコフリオオギビタキ

何処でもいて可愛いヨコフリオオギビタキ(ケアンズ市内)

初日の午前中は8時からエコガイドのJonathanと一緒に、バスでケアンズ郊外にあるケアンズクロコダイルパークに行きました。途中の電線にモリショウビンが止まっているのが見えたので、カワセミ類を期待していましたが、カワセミ類は肩透かし。しかし鮮やかな赤のアサヒスズメ、黄色い体に喉から胸の紺色が綺麗なキバラタイヨウチョウをはじめ、数多くの鳥が見られました。

午後からは自由行動だったのですが、グレートバリアリーフのミコマス島(Michaelma Cay)に行く為に、事前に12名でクルーズ艇(SeastarII)をチャーターしていたので、2時間程船に揺られました。ミコマス島は限られた船しか行けない保護された岩礁で、ほんとに小さな島でした。その小さな島にもの凄い数のアジサシ類がいて、他にはオオグンカンドリとカツオドリがまじかで見られました。

セグロアジサシ

セグロアジサシの群れ(ミコマス島にて)

エリマキトカゲ

エリマキトカゲ(アサートン高原にて)

二日目は早朝からホテルの前の海岸を鳥見。この海岸通り(Esplanade)には芝生が広がり、多くの木があり、干潟の鳥と両方が見られる格好のポイントです。天気は良くなく、海も干潮で鳥が遠すぎたのですが、オニアジサシ等の多くの鳥を見る事が出来ました。また、蜃気楼なんでしょう、水平線がメラメラしていて、水平線の船が浮いて見えました(クリックで写真が出ます)。

8時からはケアンズの西にある、熱帯雨林と乾燥地帯というまったく違った自然が広がるアサートン高原(Atherton Tablelamd)で探鳥会。途中エリマキトカゲに遭遇。ちょっと触る事も出来ました。Hasties Swamp 国立公園でヒジリショウビンやサザナミオオハシガモ等を見て、昼からはJonathanの私有地でオウゴンニワシドリとその踊り場等を見ました。

夕方4時半にホテルに戻って、すぐさまJonathanと10数名でCentenary Lakesに行く。ワライカワセミやモリショウビン、帰りがけにはセイタカコウも見られました。

三日目はあいにくの雨だったのですが、それでも海岸に出て見ましたが、雨には勝てず退散。

8時からは再びアサートン高原で探鳥会。広大なアサートン高原で、雨の降っていないところを探しながらの探鳥でしたが、ハチクイやオオニワシドリとその踊り場等を見ました。

とにかく鳥の多いところなので、バスでの移動中も、食事(お弁当です)の時も片時も双眼鏡は離せません。また、Jonathanが沢山鳥を見せてやろうと懸命なので、スケジュールはなきに等しく、密度の濃い探鳥会でした。

最終日は再度Centenary Lakeへ行き、ハシブトゴイ等を見ました。ホテルに戻っても、集合時間までの間、再び海岸通でゴオシキセイガイインコや、ホテルに営巣しているハヤブサ等を見ていました。

ハシブトゴイ

日本絶滅種のハシブトゴイ(Centenary Lakeにて)

10時前にホテルを出て帰国の途に着きました。成田着が19時だったので、帰りの交通手段がなく、千葉のsamさん方に泊まりました。翌日はsamさんと水元公園、葛西臨海公園と廻り、ツツドリとノゴマを見て、夕方の飛行機で福岡へ。

ケアンズで見た鳥は122種。初認は104種でした。日の出から、日没まで鳥見三昧。昼食時も、バスの移動中もすべて鳥見でした。とっても楽しい旅でした。企画者に多謝!又行きたい。

来週月火は仕事でソウルです。また、時間を見て鳥見してきます。